八 宇宙艦の破壊
放ったフルメタル弾は宇宙艦のアンテナを根元から破壊し、一瞬にシールドが消えた。
「弾をエクスプローダー弾に換えろ!
アンテナがあった宇宙艦中央部の真下を狙え!」
撃て!」
放ったエクスブローダー弾は、宇宙艦中央部の上部突起を吹き飛ばして白煙を上げた。しかし、宇宙艦から異性体は出てこなかった。そればかりか攻撃もなかった。
何かがお俺たちは俺たちは皆そう感じた。
「だいじょうぶだ。駆動装置も破壊した。異性体の攻撃はないぞ。
奴ら、儂らが家でくつろぐように宇宙艦の中で宇宙服を脱いでくつろいどったんだろう。隔壁を破壊されて大気が艦内に流れこんだ。異性体は、ほぼ壊滅しただろう」
ラスティが納屋から我々にそう交信すると、ラスティの思考が我々に流れてきた。
『異性体は儂らの思考と科学では、奴らのシールドを破壊できないと高を括ってた。シールドが電磁兵器の攻撃を防御できても、古典的物理兵器には効果がないのを異性体は気づいていなかった。科学の面で進歩しても、思考面で異性体は儂らより劣ってる。
だが、生き延びた異性体がいるはずだ。エクスブローダー弾を放って宇宙艦を破壊し燃やせ!』
「了解、ラスティ!
皆!宇宙艦の全てをエクスブローダー弾で破壊しろ!
撃て!」
我々はエクスブローダー弾を連続速射した。
エクスブローダー弾を被弾して宇宙艦が燃えあがった。宇宙艦は業火に包まれて中央部から折れ曲がった。すると宇宙艦の端から脱出ポッドが宙へ飛んだ。
「撃てっ!一機残らず撃ちおとせ!」
宙へ飛んだポッドは三機だった。二機は撃ちおとしたが、一機が狙撃銃の射程外へ逃げ延びた。
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