七 アンテナを狙え

「狙うのはシールドが宇宙艦に接近してる場所だぞ。円盤型の、お皿で言うふちの部分だ」

 俺は狙撃銃のスコープでターゲットを確認した。


 すると、アンマンが申し訳なさそうに言った。

「あのシールド発生装置のアンテナを狙ったらどうでしょうか?」

「アンマンの言うとおりだ。シールドがなければ宇宙艦に穴を開けるの簡単だ。

 シールド発生装置のアンテナを探せ」

 皆が狙撃銃のスコープを覗いて、シールド発生装置のアンテナを探した。



 シールド発生装置のアンテナは宇宙艦の、お皿で言うふちの部分と、宇宙艦の中央上部と下部の突起だ。

「宇宙艦の上部アンテナを破壊する。連射するんだ!

 皆、狙撃、用意!」

 樹木の陰から、多数の銃口が宇宙艦の上部アンテナを狙った。


「撃てっ!」

 ブシュ、ブシュ、ブシュと鈍い音が連続した。狙撃銃は狙撃者を感知されぬようサイレンサーだ。しかも弾丸は誘導装置付きでミサイルの如くターゲットに向かって飛翔した。

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