第133話 Ritorno


 「で、俺の所に来たと」


 「ツテが多い知り合いで真っ先に頭に浮かんだのがおっちゃんだからね」


 アパレル会社を作ろうって思って、まず相談しに来たのはおっちゃんのところ。おっちゃんは謎に人脈が広いからね。


 「まあ、一番手っ取り早いのは服飾関係の専門学校卒を雇う事だろうな。あれは流通やら生産の仕組みについても学んでるはずだ」


 「ふむふむ」


 まあ、そうだよね。実店舗を用意するか、ネット販売にするかはまだ決めてないけど、俺達は素人だ。


 だから、アイデアは出すけど、経営とかは丸投げしたいんだよね。そうなると、それなりにベテランの人が欲しい。そういう人が知り合いに居ないかなと思って、おっちゃんに声を掛けてみたんだけど。


 「まあ、いるにはいるが。でも今、その職場を放り出してまでやってくれるかって言われると微妙だな。その職を辞してでも売れる確信があれば話は別だろうけどよ」


 「なるほど。確かにそうだ」


 新しいブランドの立ち上げなんて、簡単な事じゃないもんね。俺もまだ軽くしか調べてないけど、おっちゃんが言ってる人は、今の職場でそれなりに成功してるみたいだし、わざわざ危ない橋を渡る必要はない。


 「一応デザイン案はあるんだけど…」


 「ほう。ちょっと見せてくれ」


 一応梓と二人でデザインはそれなりに描いてきた。発想力って新しいスキルも取ったしね。これは歌の作詞する時にも役立ってくれてます。お金に余裕出来たから、スキルもポンポン取れる。競馬で脱税しなくても良くなったのは嬉しいね。


 ブランド名は『Ritorno』

 イタリア語で戻るとか、お帰りなさいとかそんな意味だ。回帰転生した俺達にピッタリかなと。ルトゥールもそうだし。


 「ほう。これはまた…」


 「宣伝は俺達が着たらなんとかなるかなって。ほら、俺達美男美女だし? 盗撮され放題だし?」


 「自分で言うな、自分で。まあ、自分で言っても嫌味にならないぐらいに容姿が整ってるのは事実なんだが。それで俺達はイケメンなんかじゃないですとか言われるほうが嫌味になるぜ」


 おっちゃんはデザイン案を見て、感嘆の声を上げる。これを俺達が着たら売れる事間違いなしって思ってるんだけど、流石に浅はかすぎますかね?


 「このデザインを見せてみても良いか? 俺はファッションについてイマイチだが、もしかしたら、気を引けるかもしれん」


 「良いよ。そのつもりで描いてきたんだし」


 よし。これでもしかしたら人手はなんとかなるかもしれんな。色々雇わないといけないかもしれないけど、とりあえず仕切れる人は必要だ。おっちゃんの顔が広くて助かったぜ。



 《基本情報》

 名前 谷圭太

 年齢 19

 身長 186cm


 学力 100/100

 運動能力 80/100

 容姿 100/100

 運 90/100


 【歌Lv6】 【競馬Lv5】 【スロットLv2】

 【パチンコLv2】 【麻雀Lv3】 【性技Lv5】

 【作詞作曲編曲Lv6】 【作画Lv6】 【楽器Lv6】

 【編集Lv6】 【音感Lv6】 【健康体Lv6】

 【護身術Lv6】 【良匂Lv6】 【話術Lv6】

 【カリスマLv6】 【エンパシーLv6】

 【危機察知Lv6】 【変装Lv6】 【FX】

 【演技Lv3】 【彫刻Lv3】 【発想力Lv5】


 残金 54,000,000円


 《基本情報》

 名前 中村梓

 年齢 19

 身長 172cm


 学力 100/100

 運動能力 80/100

 容姿 100/100

 運 80/100


 【歌Lv6】 【編集Lv6】 【料理Lv6】

 【麻雀Lv1】 【性技Lv5】【作詞作曲編曲Lv6】

 【作画Lv6】 【楽器Lv6】 【音感Lv6】

 【メイクLv6】 【健康体Lv6】 【護身術Lv6】

 【良匂Lv6】 【話術Lv6】 【カリスマLv6】

 【エンパシーLv6】 【危機察知Lv6】

 【変装Lv6】 【演技Lv3】 【彫刻Lv3】

 【発想力Lv5】


 残金 54,000,000円


 


 

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