第84話 束の間の収録
『わんこ大戦争』のサービスが開始された。『ギルドウォー』の会社のアプリって事で、それなりに期待されている。
ベータもかなり人気だったみたいだしね。
「『モンスターバウンド』も形になってきてるらしいし、これで当分は安泰かね」
「そうね。この三つだけでも充分でしょうけど」
これはあくまでも実績作り。
俺はどうしても早くウマ◯をやりたいのだ。なんならおっちゃんに馬主になってもらっても良い。その方がコネとかも出来そうだし。
この三つのアプリの実績。
これをもってJRAと交渉だ。競馬人気回復に一役買ってくれるだろうし、漫画アニメ、映画も視野に。人気声優さん達にも是非是非やってもらいたいなぁ。
「その頃には大学卒業もしてるかな」
「どうでしょうね。こればっかりは分からないわ」
「〜〜〜♪ 〜〜〜♪」
勉強も大事だが、動画投稿も大事。
今日はレコーディングだ。こういう積み重ねが大事だと思うんですよ。
最初程の勢いはないけど、チャンネル登録者数は今も伸びている。
このまま世界一の登録者数を目指して頑張りたい。顔出ししたらもっと伸びると思ってるんだけどね。それはもう少し我慢。
高校一年から毎月新曲を出して、東大に現役合格卒業。卒業証書でも見せて学歴マウントを取りつつ、いざ顔出ししたら美男美女。
今から視聴者さんの驚く顔が楽しみだ。
「代表曲的なのが欲しいな」
「言われてみればそうね。一番初めに出した曲がそれみたいになってるけど…」
確かにデビュー曲は結構気合を入れた。
そのお陰もあって、それだけは再生数が段違いなんだけど、まだレベル作詞作曲編曲がレベル5なんだよね。
デビュー曲以外はどの歌も同じ感じの再生数。少ない訳じゃない。ほぼ歌だけの動画配信者にしては、破格の再生数だと思う。
「作詞作曲編曲のレベルを1上げるか」
「歌もあげましょうよ。まぁ、一気に上げ過ぎたら今回と同じ様な事になるから、様子を見つつになるでしょうけど」
そうだな。では早速。
ぽちぽちっとな。
「あ、今は収録してるのがあるから来月からか」
「そうなるわね。でも上げた瞬間からインスピレーションが湧いてきてるわ」
確かに。今までよりも更に良い感じのが思い浮かぶ。スキルの力って本当に偉大だな。
あ、楽器も上げないと。
「これ、収録途中で上げるもんじゃないな。明らかに上げた後とでは、演奏も歌も違うじゃん」
「そうね。1上がるだけでこんなに違うのね」
失敗した。
前半部分は録り直しだな。敢えて前半部分に合わせる事も出来るけど、わざわざ下手にする事もあるまいて。
今日はちょっと時間が掛かる収録になるな。すぐに中間テストと東大模試があるから、勉強する時間を多めに取る予定だったんだけど。今日は無理そうですな。
あーこれ、スキルを改めて確認してみたけど、歌とか作詞作曲編曲、楽器を上げたんだったら、作画、音感、編集も上げたいよね。
動画投稿に関係してくるし。容姿もそろそろ100に上げたいし、話術とか新しいスキルも欲しい。お金がいくらあっても足らんな。
《基本情報》
名前 谷圭太
年齢 18
身長 183cm
学力 100/100
運動能力 70/100
容姿 95/100
運 70/100
【歌Lv6】 【競馬Lv5】 【スロットLv2】
【パチンコLv2】 【麻雀Lv3】 【性技Lv5】
【作詞作曲編曲Lv6】 【作画Lv5】 【楽器Lv6】
【編集Lv5】 【音感Lv5】 【健康体Lv5】
【護身術Lv5】 【良匂Lv5】 【話術Lv5】
【カリスマLv5】 【エンパシーLv5】
【危機察知Lv5】 【変装Lv5】 【FX】
残金 12,000,000円
《基本情報》
名前 中村梓
年齢 18
身長 171cm
学力 100/100
運動能力 70/100
容姿 95/100
運 70/100
【歌Lv6】 【編集Lv5】 【料理Lv5】
【麻雀Lv1】 【性技Lv5】【作詞作曲編曲Lv6】
【作画Lv5】 【楽器Lv6】 【音感Lv5】
【メイクLv5】 【健康体Lv5】 【護身術Lv5】
【良匂Lv5】 【話術Lv5】 【カリスマLv5】
【エンパシーLv5】 【危機察知Lv5】
【変装Lv5】
残金 12,000,000円
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