初心者クエストⅤ
守護者協会へと到着した俺とカリンは端末を操作し、クエストアプリから『初心者クエストⅣ』の達成を報告した。
(マスター、クエスト達成おめでとうございます。報酬は500Gとなります。今回のクエストを達成したことにより、新たなクエストが解放されました)
端末を操作し、クエスト一覧を確認すると新たなクエスト――『初心者クエストⅤ』が出現した。
いつまで初心者なのかな?
まぁいい。内容を確認するか。
『基本クラスへとクラスアップしよう。基本クラスの詳細については端末にてご確認下さい』
ほぉ……。
端末の画面を確認すると、【ヘルプ】のアイコンが点滅している。
『ヘルプ』のアイコンをタップすると、【基本クラス】という項目が新たに追加されていた。
『基本クラスの成り方
レベルを10以上に成長させ、各師範の出した課題を達成する』
10以上ってことは……後4上げればいいのか。今日中は厳しいが……気合を入れれば明日にはいけるか?
更に端末を操作すると、基本クラスの一覧が掲載されていた。
『戦士 力に優れ、武器の扱いに慣れた守護者
得意武器 剣、槍、斧、槌、弓
防具 盾、重装、軽装
STR◎ MAG✕ VIT◯ AGI△ DEX△ MEN▲
騎士 耐久に優れ、防具の扱いに慣れた守護者
得意武器 剣、槍、槌
防具 盾、重装、軽装
STR◯ MAG✕ VIT◎ AGI▲ DEX▲ MEN◯
闘士 武器の扱いは苦手な反面、高い身体能力を誇る守護者
得意武器 素手
防具 軽装
STR◯ MAG✕ VIT◯ AGI◎ DEX◯ MEN▲
狩人 器用さに優れ、弓の扱いに慣れた守護者
得意武器 弓、短剣、投擲
防具 軽装
STR△ MAG✕ VIT▲ AGI◯ DEX◎ MEN△
冒険者 探索に特化した守護者
得意武器 剣、短剣、弓、投擲
防具 盾、軽装
STR△ MAG▲ VIT△ AGI◯ DEX◯ MEN△
僧侶 回復を得意とする守護者
得意武器 槌、杖
防具 盾、重装、軽装
STR△ MAG◯ VIT△ AGI▲ DEX▲ MEN◯
神主(巫女) 補助を得意とする守護者
得意武器 杖、短剣、弓
防具 軽装
STR△ MAG◯ VIT▲ AGI▲ DEX△ MEN◯
魔法使い 魔法を得意とする守護者
得意武器 杖、短剣
防具 軽装
STR▲ MAG◎ VIT▲ AGI△ DEX▲ MEN◯
鍛冶師 武具の製造、修理、強化を得意とする守護者
得意武器 鎚
防具 盾、重装、軽装
STR◯ MAG✕ VIT◯ AGI▲ DEX◎ MEN▲
錬金術師 アイテムと魔導具の製造を得意とする守護者
得意武器 杖、短剣
防具 軽装
STR✕ MAG◯ VIT▲ AGI▲ DEX◎ MEN◯』
基本クラスは全部で9種用意されていた。
刀を得意武器とする基本クラスは存在しないようだ。
ってか、得意武器ってなんだ??
(得意とした武器種は熟練度の成長速度が早まります。また、熟練度の成長上限にも影響します)
なるほどね。
ライブオンラインというか……VRMMOは仕様上、装備制限を掛けられないから、こういう形で差別化するのか。
ん? 待てよ……成長速度も大切だが……成長上限?
(はい。得意武器でない場合、熟練度の上限は4となります)
いやいやいやいや、ちょっと待て!
ってことは、つまり……俺は刀を得意武器とするクラスにならない限り、刀の熟練度は4までしか上げれないってことか?
(いいえ。
えっと……つまり、俺の
(いいえ。マスターが刀としての『千姿万態』を扱う限り、刀の熟練度は上限を超えて成長します)
刀が得意武器じゃなくて、あくまで『千姿万態』が得意武器ってことね。
ちなみに防具の項目は?
(防具に対しての調和性となります。重装が得意な戦士、騎士、僧侶は重装を装備したときに重さが感じづらく、動きやすくなります。また防具の性能を最大限に引き出せます)
なるほど。ノービスは重装が得意じゃないから、鉄シリーズの防具が重く感じたのか。
次に、ステータスの横にある記号は?
(◎は著しく成長します。○は成長します。△はある程度成長します。▲はあまり成長しません。☓は成長しません)
なるほどね。
ちなみに、クラスを途中で変更することは可能なのか?
(魂に因子が刻まれるので、不可能です)
魂とか因子とか謎の設定な意味不明だが……とりあえず、不可能っと。
んー、気になるクラスは3つだな。
まぁ、今すぐ決める必要はない。メティに質問したい内容はまだまだあるし、ログアウトした後に情報を集める必要もあるし、虎太郎とも話し合いたい。
とりあえずは、レベル上げか。
「カリン、経験値を稼ぎに行かないか?」
「はい! 是非!」
レベル10を目指して、カリンと共に経験値稼ぎに向かうのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます