第16話 誤算
美咲は落ち着き美咲の家に居なくてもよくなった。
でも学校は辞める事になった
結婚するのだ、この先美咲と仕事の面倒は見てやると自営の美咲の親父に言われた、今はつかの間の自由だ
俺と、美咲は学校をやめて美咲の家で暮らすのだ、そうしないと美咲がまた死ぬといいだす。
あと2週間学校にいる事になった。
普通に学校に来て授業を受けシオと話しをする。
当たり前の一つ一つが大切で仕方ない
今は一時の幸せだ、結婚だってすぐする訳じゃない、しばらく美咲が落ち着くまでだ、きっと落ち着いてちゃんと
話せばわかってくれる。
俺はそう思っていた。でもそんな日々は直ぐ消える事になった
美咲が妊娠したのだ
美咲はもちろん産むつもりでいた
でもさすがに美咲の両親は悩んでいた
まだ子供を産むには、早すぎる。
美咲の両親は美咲を説得しようとしたが美咲は、産むと言って聞かなかった。
俺はシオへの気持ちが大きくなっていた。
俺はいつもの屋上にシオを呼んだ
「シオ聞いて、黙って聞いてて」というと、シオは
「わかった」といった
「シオに初めて会った時、食べちゃいたいと思ったんだ、美咲がいたけど
シオに近づきたくて、愛人になってなんて言ったんだゲームをしようって俺は初めから負けてたんだ、好きになった方が負けって、俺は初めからシオが好きだった。ごめんね変な事に巻き込んで」
シオは首を降った
「お願いがあるんだ、もうすぐ会えなくなる。だからシオの初めての相手にして下さい」と俺はたのんだ
シオは
「いいよ」と言った
週末俺の家に泊まりに来る事になった
俺は色々な気持ちが入り交じり複雑に心を乱していた、シオは寒さで震えていて、缶コーヒーを買ってシオに渡した。空を見て月に手を伸ばすと
まるで届かなかった
俺はシオを駅まで送った、その足で
美咲の家にむかった、
そして
玄関で土下座をすると
「子供は産まないでください」と
頭を下げた
美咲はパニックになるほど泣いたが
美咲の両親も産むのはまだ早いと
美咲に言った。
でも美咲はまた包丁をもって来た直ぐに手首をサッと切り倒れた
待っていたかのように早かった
俺は救急車に乗り一緒について行った。
傷はまた、大した事なかったが
安定剤が出された。これで少しは落ち着くだろう。
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