第17話 週末

約束通りシオは来た

俺の家の最寄り駅で降りた

俺は自転車で待っていた


シオを、後ろに乗せてゆるい坂道を登った

「しんどくない?私降りようか?」とシオが言った

俺は「俺の体力舐めるなよ」と返した

さわかやかだ、普通の高校生の2人だ

コンビニに寄り飲み物やお菓子を買った

そして俺の家に着いた

シオを部屋へ案内すると

とりあえず飲み物を飲んだ

シオが

「ねえ、私達そんなに似てるのかな?」と俺の部屋の鏡を除き込んだ

シオは写真撮ろうと言ってスマホで2人を撮った

「んん、にてるのかな?」と2人で悩んだ

シオの首には絆創膏が貼ってあり

俺は「誰かになにか言われなかった?」と聞いた

シオは

「言われたよ、親に怪我したのか?って心配されたよ」

「あ、シオの親、体調良くないんだったよな?余計な心配させちゃったな?ごめん」と言うと

シオは

「ホントだよ傷跡残りそうだよ」と笑った

まだ4時半なのに外はもう暗かった

俺はシオに、抱きついてキスをした

(シオには初めてなんだ、綺麗な思い出にしたい)

俺は少女漫画のように、シオを抱いた

シオは震えていて

分からないけど俺も震えが止まらなかった。

シオは痛がったできるだけ優しく優しく壊れ物みたいにシオを扱った。

それでも出血して、白いシーツに赤いシミができた。

俺たちはたくさん話しながら、裸のまま朝まで過ごした朝日がのぼるまで

気がついたら2人とも寝ていた。

時間が足りない

もう最後なのに

俺は今日

シオと別れたら学校に行かないつもりだった

シオが帰りに手紙をくれた

「私が帰ったら開けてね」と言って

俺はシオを自転車で駅へ送った今度は緩い下り坂だ、俺はこの景色を一生忘れないかもしれない。

シオは駅で

「明日学校でね?バイバイ」

と言った

俺も「バイバイ」と言った。

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