第10話 ゲーム

友達と廊下をふざけながらあるいていた。

曲がり角の多い廊下で入学した時は迷子になりそうになった。曲がり角の所の教室は誰もいなくて、シオ1人がいた

(泣いてる)

シオは他のクラスでひとりで泣いていた


「行こ」っとシオに気が付かない友人が俺の手を引く

俺は引っ張られシオから遠ざかる

シオの鳴き声がきこえる。

遠くはなれても、シオはワンワン泣いていた

俺は友人の手を振り払いシオのいた部屋へ向かった、シオは教室から出ると走ってトイレへ入ってしまった、

(前の彼氏となんかあった?)

シオは何事も無かったように教室に帰ってきた。

休み時間シオの友人が教室に来ると

(ねえ?どう?考えてみて、いいやつだから)といっているのがわかった。

「シオなんかあった?」と俺は聞いた

「告白されたの

「え?だれに」ときくと


「ひるくん」と

ひるくんは特進クラスで頭が良くて

DJをしている、男から見てもかっこいい子だった。

「で、どうするつもり?」と聞くと

シオは

「つきあおうかなっておもってる」と

「え?前の彼氏とより戻すなら、納得できるんだけど、、なんで?ひるくん?」と聞いてみた


シオは

告白のセリフがねウケたの

「シオちゃんはサザエさんに出てくるなみえさんみたいだって、おだやかで

いつも笑顔でいるから」って

意味わからないでしょ?

それから

「本気だから俺はまじでピュアにシオちゃんが好き」って

「あとね思ったの

ヨシキくんとのゲーム私フリじゃん

ヨシキくんは彼女いて私は居ない

これで対等にゲームできるよ」

俺はおもわず

「嫌だ、ひるくんは納得できない」と言ったら

シオちゃんは珍しく少し怒って

「私が誰と付き合ってもヨシキくんには関係ないじゃん」と言われた

俺は何も言えなかった、でもただ

なんで今日泣いてたんだ?

告白されたのに付き合うのに

なぜ?泣いてたんだよ?

でも聞けなかった。



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