第2話 席替え

クラスで席替えがあり彼女は俺の

前の席になった

廊下側の席俺は一番後ろ日の当たらない寒い席にだ。

同じクラスに居たのは知っていたけど

ちゃんと彼女を見たのはバスの列だった。

食べちゃいたい。

そう思った子が前の席になったんだ

不思議な事もあるものだ。

古ぼけた教室大きな丸い時計くすんだ緑色の黒板、窓のカーテンの向こうはベランダだ、何も楽しく無かった何時も時計ばかり見ていた授業だった

今日俺は教室にいる事が楽しくなっていた。

プリントが配られると前から順に回ってくる、その時彼女は俺の方を振り向く。

ただそれだけの事が楽しみだった

でも彼女は素っ気ない。

配られたプリントを持ち体を後ろへ向け俺の席に乗せる。

何も言わないただそれだけ、、

俺はそこそこモテていて話仕掛けられる事が多かったのに。

彼女は俺に素っ気なかった。

俺は少し緊張しながらも聞いてみた。

「俺の事苦手?」と

彼女は

「美咲の彼氏でしょ」と

「だから?」と聞いた俺に

「美咲ヤキモチ焼きだから」と答えた

「あー」と俺は言った

真面目なのか?友達思いなのか?

それでも俺はちょっかいを出した。

彼女に話しかけ続けた。

後ろから肩をつんつんと叩き

できる限り話しかけた


何とか普通に話せるようになったが

彼女は笑顔を見せなかった。


彼女の名前は詩織。

(シオちゃん)と呼ぶまでになった

(ヨシキくん)とよばれると何だか

くすぐったい感じがした。




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