食べちゃいたい

雪見 白雪

第1話 食べちゃいたい

俺が高校2年の時彼女を始めて意識した。

食べちゃいたい。と思ったんだ。

秋の風が少し吹き出した頃、マフラーをする子がちらほらいた

田舎の高校で周りは畑ばかり。

風はよく吹き遠くの山まで見えた。

高校のバス乗り場バスを待つ生徒でザワザワしている。

俺はバスの列に並んでいた。

彼女である美咲は隣にいた。


美咲からの猛烈なアプローチで俺は美咲の彼氏になった、他にも寄って来る子はたくさん居たのだけど一番めんどくさくなさそうで、真っ直ぐな美咲を選んだ。

俺は後ろを振り返って見た時に数人後ろに彼女をみつけた

黒いロングヘアに薄い化粧、細い身体

白い肌の彼女。

特別目立つ訳ではなかった他にキラキラした子はたくさん居た。

だけどミステリアスな雰囲気の彼女を一目見て俺は。

食べちゃいたい。

そう思ったんだ。

グレーのマフラーを口元まで巻いた彼女の唇は赤く風に吹かれた鼻と頬も

赤かった。


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