第3話 恋バナ
「ねえ?シオちゃん彼氏は?」と俺は聞いた。
廊下側の席の後ろは薄暗い
廊下からは丸見えだ
だけど人の死角でもあった
シオの顔が曇って
「いないよ」と言った
俺はまた
「いつ別れたの?」と聞くと
「1ヶ月くらいかな?」と
俺はまた
「まだ好きなん?」と聞いた。
シオは、恥ずかしそうに
「うん」と答えた
俺の胸がズキンとなったのが分かった
初めての感覚だった。
今まで経験した事の無い気持ちと
苛立ち
「別れたのになんでまだ好きなん?」と
俺は聞いた
シオは悲しそうな顔をして
「優しかったんだよ」と言った
「忘れちゃえよ別れてるんだから」と俺は少し無理やり言った
「忘れたいよ」とシオは返した
なんだよ、、と俺は思った
シオの別れた事情なんてしらないまま
俺達の会話は雑踏にまみれ消え
誰の耳にも入らないただ、
シオが席をすっかり後ろに向けて
居た事は周りからは少し違和感を感じられているような気はしていた。
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