第4話 再開発エリア
ステラとビバームスが住む
中心には10,000キロメートルにも及ぶ巨大なシャフトがあり、三方向に伸びた二対の柱六本により、計24枚の居住パネルを支えている。
二人が向かっているのは、対角上にある予備エリアであった。
本来は区画代わりの通路が格子状に広がるだけの殺風景な場所であったが、LXXやJAPYなどの多くの大企業が参入した再開発事業により、巨大な商業区になっていた。
「ステラ、LXX通りについたぞ。此処からはボートでの移動が制限されているから
Bポートに降り立ったビバームスが傍らの少女に告げる。
「やっとついたのねビム…それにしてもトロイ君の言ってたルナシティって何処なのかしら?」
『…ピピッ ロードニノリコンデ ファイブセックサキノ ミギテノシセツガ ソレニアタイシマス マスター』
長時間の移動で疲れた顔をしている少女の問いに、
「トロイの奴が言う処のド派手な外観らしいから直ぐにわかるだろう。一休みしたいならさっさと行くぞステラ!」
そう告げたビバームスは、へたり込んだステラの手を引いて緩やかに流れ進むロードにと歩き出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます