第2話 違い
ビバームスが毎朝のルーティンを粛々とこなしてる頃、隣の部屋ではツインドールの片割れであるステラが朝から大騒ぎをしていた。
「ん、んん?…はわわわわわっ、キャーッ!!………いったあーい!」
斜めにせり上がったベッドから落とされたステラが、背中越しに痛む尻を気にしながら立ちあがる。
「ベッドから落とすなんて、ひどいじゃないラ・ビットちゃん!」
『…ピピッ アシタハ ドウヤッテモイイカラ ゼッタイニオコシテ トノ マスターノ メイレイニ シタガッタマデデス』
傍らのライトビットが、ふよふよと浮きながら応える。
「そうは言ったけど…落とす事はないじゃない、お尻が腫れちゃったでしょ」
頬を膨らませ、ステラが文句を続ける。
『…ピピッ マスターノデンブハ モトモト「そんなことはないわ!!」』
ライトビットの言葉を遮るように、ステラが叫ぶ。
『…ピピッ ソレヨリモ』
「…なっ、…なによ!」
大声をあげた事で、肩で息をしながら応えるステラ。
『…ピピッ マスター ソロソロ シタクヲシナイト イケナイノデハ?』
「そうだったわ!早く着替えないと!ラ・ビットちゃんお願い!」
『…ピピッ イエス マスター』
ライトビットはそう応えると、出かける為の着替えを主人に渡し、その場で脱ぎ散らかされたナイトウェアを粛々と拾いあげるのであった。
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