第23話 学園祭!

とうとうやってきた学園祭。準備は万端!


その日の流れとしては、お店を任される人と、休憩で色んな所を回る人に分かれる感じ。



籠女のクラスの喫茶店の中では…籠女と末莉と他数人が接客を営んでいた。葵は裏方。


概ね好評だったようで、お客が絶えなかった。


「ぐえ~大変だなぁ。葵、代わってくんない?」

「裏方の大変さも知りなさいな。はい、3番テーブルにこれね。」

「もうちょっとで休憩だから…がんばろ?」

「お、おう」



怒涛の時間も終わり、三人は他のクラスの出し物を見に行く事に。


「…なんでわたしだけお店の格好のままなんだろう…」

「いいよー籠女かわいいよー!…あだっ」


葵から末莉への恒例のツッコミが入る。


「こ、これはあれだよ、店の宣伝!!」

「ホントかしら…。」


それっぽい事を言って誤魔化す末莉。私的であるのは間違いなかった。


「で、と。どこから回るかねー」

「ねぇねぇ、これっ」

「なにかしら、それは。…『スタンプラリー』?」

「うん!色々回れて…景品は、お菓子の詰め合わせ!」

「明らかに景品目当て…まぁどうせ回るしついでで良いか」


しかし、景品に目が行って、内容をあまり確認していなかった籠女に立ちふさがる壁が。


「次は~…♪……お、お化け屋敷……」

「どうする?やめとくか?」

「あなたはまずそのにやけ顔をやめなさい」


長考した結果……

「い、行くもん…!」

「お、えらい。ま、クラスのお化け屋敷なんて限界があるだろ」

「言ったわね。それじゃ入りましょうか。」


中は当然真っ暗。どこから何が出てくるか…な雰囲気。


「ま、末莉…手、離さないで…ね…」

「言われなくとも離さんが?」

「はいはい、先に進むわよ。」


少し進んだ曲がり角。

「あれ絶対何か待ち構えてるだろ。」

「怪しいわね…。」

「ひうえぁ…」

「よくそこまでパニくれるな。ほらっ!だーれもいなー…」


「私とお友達に…オトモダチニ……」


出てきた。


「ッきゃああ!!」

「お、おい!?籠女落ち着けって!うわ、転ける…!!」

「二人とも!」


どてっ。


「いてて…おい、籠女、テンパりすぎだろ…ってなんだこの感触…」

「ひゃう…あんっ」


転んだ先は幻想郷だった(末莉談)。


「ま~つ~り~!」

「ま、まて葵!?これ、不可抗力だから!!」


…。


『お化け屋敷なんてぇ!』

「全く、迂闊だわ…。籠女、大丈夫?」

「う、うん…」


無事(?)スタンプカードを埋めて、お菓子をゲットした籠女。満足そうである。


「っと、そろそろ学園祭も終わりかね」

「そうね、クラスに戻りましょうか。」

「はやく、着替えたい…。」

「いいけど写真撮らせてくれ」

「どうせ皆で撮るでしょう…」



クラスの皆で集合写真を撮った後、学園祭は幕を閉じた。

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