第22話 学園祭準備②

学校からの課題を持ち帰った三人は、早速、籠女の家で作戦会議をしていた。



「ん~…ロシアンたこ焼きとか?」

「地獄絵図になるぞ。却下だ」

「普通のメニューが良いわね。…そういえばクラスで調理できる人いるのかしら?」

「はい!お菓子なら!」

「元気に挙手してもダメだぞ」

「しゅん」


「まぁ設備的に、そんな凝ったものも作れないでしょうし…。」

「だなー」


色々案を練った結果…。


「コーヒー、紅茶、ピラフ、ポップコーン…たこ焼きも入れとくか。無難なとこか」

「こんなものでいいんじゃない?」

「うんうん!」


「あーしかし、食い物の話題だらけで腹減ったな!」

「あなたねぇ…。」

「わたしもおなか空いた」


すると下から、

「あなたたち~、降りてらっしゃい~」

籠女の母の声。


「なんだろ?」

「また買い出しかしら?」

「だとしても、荷物全持ちは勘弁だ!!」



「あ、降りてきたわね。」

「どうしたの?お母さん」

「庭でバーベキューの準備が出来てるわよ。二人も、食べていくわよね?」

「バーベキュー!やるやる!!」

「いいんですか?じゃあお言葉に甘えて…。」



外では、すでに火を起こしてトングをカチカチと鳴らしてる焼き奉行(籠女兄)が待っていた。


急だったが、大変満足した三人であった。

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