秋の思い出

第21話 学園祭準備①

すっかり季節は秋に。そこで、聖フリージア女学園ではある行事が行われようとしていた。


「学園祭かぁ…ウチのクラスなにやるんだろうな」

「それを今から決めるんでしょ。」

「なにになるんだろー」

「あなたもかんがえるのよ…。」


クラス委員長が黒板の前に立って、

「はーい、お静かに。これからアンケート用紙を配るので、それに書いていって下さいな。」



「ふんふん、なるほど?んじゃ私はこうしよう」

「末莉はなんでわたしをみて書いてるの??」

「嫌な予感しかしないわね…ちょっと見せなさい。…メイド喫茶ぁ?」

「籠女に着せたら可愛いんじゃないかなってぇぇぇ!」


言い切る前に末莉は葵に蹴られていた。


「なにすんだぉ!」

「真面目に考えなさい!!」

「考えた結果がこれなんですけど」

「……。」

「そ、そんな冷たい目で見るなよぉ…ん?籠女、神妙な顔してどした」

「喫茶店…何食べれるかなぁ」

「食べてもらう側だから…な?」

「しゅん」



そして集計が終わり…


「集計の結果、喫茶店に決まりました~~!!」


「ふぅ…メイドは免れたわ。」

「当たり前じゃん。」

「つまみ食い…」

「それは駄目」


「メニューは…来週までに各々考えてきてくださ~い!」


「だってさ」

「…どうしましょう。」

「私の家でかんがえる?」

「そうだなー」



課題を持ち帰りつつ、籠女の家に向かう三人だった。

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