第19話 リゾート②

3人のリゾートは続いていた。


「ドロ4!」

「んん…ドロ2」

「残念でしたー!それはできない!」

「やってなさい…さ、次で最後よ。」

「UNOって言ってないお前にはこれを」

「…その目ざとさをなぜ勉強に使えないのかしら。」



「…遊びじゃ末莉に勝てない気がする…」

「私だけのせいじゃない…ジェンガを初手で崩した奴は初めて見たぞ。」

「でも、籠女に同感だわ…」

「どうしよっか…夜までまだ時間あるね」

「おっと、こんなところにDVDが。」

「わざとらしいわねぇ…それに、あなたのチョイスってどうぜアニメでしょ。」

「まぁまぁそれは見てからのお楽しみ。部屋暗くしようぜ」

「なんで暗くするのよ。」



「きゃあああ!!もうやだぁ…ホラーやだ…」

「よーしよし、私に存分にしがみついてこい籠女…ぐへへ。」

「このどあほう!」

「ぐはあ!」



そんなこんなで夜…。


「晩飯も最ッ高だったな!いやーここ住みたいわぁ」

「お母さんの仕事が忙しくなくなったらまた頼んでみるね」

「本当か!めっちゃ楽しみにする!」

「現金ねぇ…でも、ここに慣れちゃうと色々不味い気もするけど」

「そろそろお風呂いこっか…はい、二人とも、これ」

「おお、助かる…って浴衣じゃん!テンション上がる!」

「自分で着れるのかしらね。」

「うっ…葵…先生…」

「仕方ないわねぇ。」



「うひょー!これまた絶景かな!風呂もいっぱいあるし!なにから入ろうかな!」

「今日のお勧めはコラーゲンたっぷりのお風呂となっております…」

「…籠女は女将の真似かしら」


「ふぅ…」

「ぽかぽか」

「良いお湯だったわね」


一段落してようやく落ち着いた三人。


「今日はありがとな!籠女」

「お礼ならお母さんに言ってね。私は何もしてないよ~」

「そうね、お礼、言わないとね。」



遊び疲れたのか、そのままぐっすりだった三人…そして次の日。

「あら、あなた達。その顔は…楽しめたようね。ふふ、何よりだわ」

「最高でした!」

「色々とお世話になりました。」

「いいのよ~。それじゃあ、家まで送るわね。」



葵、末莉を一人ずつ家に送っていった後…


「ありがとうね、お母さん」

「いいのいいの、普段遊んでもらってるんだから!」

「うん…ふわぁ…」

「うふふ、お疲れかしら?ゆっくり休みなさい。」

「そうする…」



また三人でどこかにいきたいな…と思いながら、眠りにつく籠女だった。

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