第6話 ピクニック!

「籠女ー、お弁当持った~?」

「持ったよ~」

「それじゃ、楽しんでらっしゃいね」

「行ってきま~す!」



籠女は二人の元へ急ぐ。


「おっ、来た来た」

「遅いわよー籠女」

「ごめんね~お洋服が決まらなくて…」

「それじゃ行きましょうか」


今日は近場のピクニックコースを徒歩でのんびりと登る事にしたのだが…。

「ふぇ~疲れたぁー」

早々にへたれる籠女。

「早くね?」

「普段からちょっとは運動しなさいな」

「え、葵してんの、運動」

「失礼ね、してるわよ」

「あ、いいこと考えた。今度皆でマラソンしようぜ」

「さっ、いこー!ごーごー!」

「あ、こら!話を逸らすな!籠女―!…あ、転けた。」

「急に走り出すからよ…」


「うぅ、痛い…」

「怪我してんなー。葵、私、籠女背負っていくから荷物頼む」

「仕方ないわね…」

「ごめんなさーい…」

「なぁに、籠女の一人や二人、軽いもんだ!そして背中に当たるそれはご褒美…お、おい、葵、この状態で蹴りは被害がでかい、やめるんだ」

「わかったら真面目に運んであげなさい…まったく」



そして広い場所にでたところでお昼にすることに。

「おっひる~♪おっひる~♪」

「ふぅ。任務完了。おーい籠女、はしゃぐのはいいが、帰りのこと忘れんなよー」

「帰りは車を呼んだ方が安全じゃないかしら…」

「ま、それは後で考えようか。…げっ、ピクルス…食べて…」

「そうね。貴女はまず好き嫌いをなくしなさいな。」



「見て見て二人とも!お花で飾り作ったよ~!二人にあげるね!」

「…憎めないやつだなぁ!」

「ホント。可愛いわね」



帰りはやはり安全策をとり、籠女の家の車を呼んだ。

「二人ともごめんなさいね~。」

「いえ、楽しかったですよ。」

「籠女、帰ったら応急処置外してちゃんと消毒しないと駄目よ。」

「は~い、また明日ね!」



今日もまた仲が深まる三人…だった。

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