第3話 おつかい

「籠女~」

「なに~?」


3人で籠女の部屋で遊んでいたところに、籠女の母からの指令が下った。

「今日はカレーなんだけど、材料買い忘れちゃってねぇ…ちょっとおつかい、頼まれてくれないかしら?」

「カレー!いこう、みんなっ」

カレーと聞いて突如目を輝かせる籠女。

「私たちも?」

「行ってくれたら、お菓子、買ってきていいわよ♪」

「お、やったぁ。エアリアル買おうぜエアリアル。」

「それ以上いけない」



スーパーにやってきた三人。葵がメモ書きを見る。

「どれどれ…」

・にんじん ・たまねぎ ・カレー粉 ・じゃがいも ・お肉…


…。

「…買い忘れたというか、カレーの材料全部書かれてるのは何故かしら……」

「なはは、母娘揃って抜けてんな!」

「ぶー…」


「とりあえず片っ端から材料を回収して…隠し味は…いや、止めておきましょう」

「かくしあじ?」

「美味けりゃ何でもいいよ!」


「後は、お菓子は適当で良いわよね?」

「アポロチョコ…」

「エアリアル!」

「はいはい…私は何でもいいわ…」

「…。わさビーフわさび増量でも入れておこう」



無事会計を済ませて、帰路につく。荷物持ちは…じゃんけんで決まった。

「これ一人に持たせるの酷じゃね~~??」

「いいじゃない、ほら、がんばれ~」

「もうすぐカレー…!」



「ただいま~」

「あら、おかえりなさい、買い物はできたかしら?」

「お、おばさん…これはあんまりだぁ…」


荷物を降ろして汗だくの末莉。


「あらあら、一人に持たせちゃダメじゃない…汗だくねぇ。それじゃ、カレーが出来るまで皆でお風呂入ってると良いわ。」

「らじゃー」



ざばー。

「うーん!やっぱ籠女の家の風呂は広くていいな~。そ・れ・に~…」

「ふぇ?ひゃあ!」

「籠女…また膨らんだ?」

「やーめーてー」

「こらっ!嫌がってるじゃない」

「ちぇっ」



「ごちそうさまー!!」

お風呂を出てカレーを食べた三人は満足して解散したのであった。

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