第2話 ひなたぼっこ

入学式も無事終わり、下校途中、学園の中…


「…あ…。」

「どしたー籠女ー」

「ここ、ひなたぼっこしたら気持ちいいと思う」

「ひなたぼっこってあなたねぇ…その辺の小学生でもやらないと思うわよ」

「ん!確かに日が当たって気持ちいいな!やるか!」

「…本気?」



木の下にちょうどいい草のベッド。その気持ちよさに…

「すー、すー…」

速攻で寝る籠女。

「籠女はどこでもねるなぁ!あっはっは!」

「しっ、起こしちゃうでしょ…ま、まぁ少しくらいなら…」


なんだかんだ言って3人共眠りにつくのだった。



「んん…くしゅんっ」

最初に起きたのも籠女だった。二人は…まだ寝ていた。

そこそこ長い時間寝ていたようで、空はすっかり夕焼け模様だった。


「あ……。」

寝ていた木の目の前にあった湖が、夕焼けに照らされてとてもきれいだった。

「んぁ…あれ?ここは…」

「見て見て末莉ちゃん、湖、きれいだよ」

「おっ、本当じゃーん!いいとこ見つけたな!」


「…。」

「葵、まだ寝てんの?これは顔に落書きですn」

「止めなさい(怒」

「なんだよ~起きてたのか。」

「二人が寝すぎなの!もう陽が落ちかけてるじゃない!ほらっ、鞄もって帰るわよー」


無事に家に帰るも、帰りが遅い!と、若干のお叱りを受ける籠女たちだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る