靴底の樹液
ティンバレンのうす汚れた靴の底にはアマゾンの樹木特有の粘り気の強い真っ赤な樹液がこびり付いていた。
「おい、ティンバレン、ひとまず靴底のそれをこそぎ落とせ、それじゃ歩きずらくてこの先の石だらけの平原じゃ置いてけぼりをくっちまうぞ」
火星によく似た星『パデマクート』では、三か月ほどKing bの調査のため探検したが、彼に繋がる手がかりどころか、人類の痕跡などなにひとつとして見つからず収穫はなにもなかった。
パデマクートはただただ植物が生い茂るだけの退屈な星だった、唯一の救いはここで取れるバナナが最高においしいということ。
それとあとひとつおもしろいことがあった、真っ赤な樹液と削れた鉱物の粉末が交じり合ったらキラキラとキレイな水色の宝石に変化した。このことは誰にも言わずに宝石はポケットにしまっておいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます