第35話 身、二つ

長く、待つことになった。

フラン様は1日陣痛に苦しむことになった。


あんまりホルターが心配して、無理に付き添おうとするので、しまいにはタロッキに小脇に抱えられて、部屋から追い出されていた。


「さっきも説明したけど、魔女さま微熱出てる状態だから、少し遠慮してよ! 何よりお兄さんも休むの!寝れなくても少し横になる!まだなんだからね!」

「う、うん…」


「ホルター。少し落ち着け、飯でも食え、な?」

「はい…」


こう言う時、つくづく男はできることが無いと悟る。

フラン様の容態は、少し熱が出ているらしい。

そうでなければもう少し、陣痛が強くならない限り、待ちたい所なのだそうだが…。

あいにく妹たちの出産には、仕事で出ていて立ち会えなかったので、俺も経験は無かった。


「消毒液の予備!布も、追加来ました!」

「ありがと!よいしょっと…!」


タロッキは両方抱えて、あっという間に部屋に戻って行った。

俺と姫さん、ホルターは、姫さんが魔術で作った水で、お湯を作っている。


余計な物ができるだけ入っていない、滅菌した水が大量に必要なので、魔術で用意して、足りなくなれば釜で炊いて用意していた。


フラン様の飲水にも最適なので、冷た過ぎない水分を用意するべきだという。

産婆さんからは、出産中は特に忘れがちになるので、定期的に持ってきて欲しいと頼まれた。


ホルターが休んで、十分に休める時間が経った後だった。

フラン様の絶叫が強まった。

ホルターも飛び起きて、血相を変えて部屋に入って行った。

部屋の向こうからは、苦しそうな絶叫が聞こえる。


「逆子、だそうです……」

「マジか…」


産婆さんから話を聞いてきた姫さんが、半泣きになりながら部屋から出てきた。

心配そうに見つめるコボルトの子供たちと、姫さんと思わず抱き合う。

少しでも安心できるように、言葉を選ぶ。


「大丈夫だ。母ちゃんの話だと、俺もそうだったんだ。だから、大丈夫だよ…」

「うん……」


「ゴメン、ヒメサン手伝って! おばさん魔女の一撃ギックリ腰になっちゃっだぁぁ!」

「不覚ぅっ…!、やっちま、あだだだだだ……!」

「ままっ、マジですか!? わわっ、わかりました、行きます!」


慌ててドアを蹴飛ばして、タロッキが泣きついて。吸い込まれるように、あっという間もなく姫さんが連れ出された。


チラリと見えたドア向こうでは、産婆のおばさんが台の上で、うつ伏せに寝そべっていた。

激痛で辛いだろうに、寝ながら指示する気らしい。


みんな必死だ、悲観に暮れる暇もありゃしねえ。

気づけば無意識に、祖龍様に礼拝で祈っていた。


この罪深い、恨み深く背負う身で祈る。

竜の火よ、龍の焔よ。

幽き神々よ。

僅かでいい。ほんの僅かでいいのです。

無垢なる者を、祝し給え。

生命の火を、灯し給え。

どうか…、どうか…!


そして、その時は来た。


「オンギャア! フンギャ! オギャアァア!」

「生まれたぁ!生まれたよぉぉ!」

「「「アウォーーーーン!」」」


遠吠えが響く中、姫さんが部屋から出てきた。

よたよたと歩くと、床に手を付いて四つん這いになってしまった。

慌てて俺達は駆け寄った。


「すっごい……」

「すっごい?」

「すっごい……、すごく、ヌルッとしてました…」

「お、おうぅ…?」


ちゃぷちゃぷと、優しい水の音が聞こえる。

見れば、ホルターは赤ん坊を産湯につけてやってるらしい。

窓の外からは、心配そうにウロウロしていた村の住人が、赤ん坊の泣き声に、ほっと息を吐いていた。


「はぁー………。終わったよ、中に入ってあげてよ。おばさんも、お医者様に見せなきゃだしさ」

「ああ…」


部屋に入ると、消毒液の匂いが濃かった。

2人とも疲れ切ってぐったりしているが、どこかやりきった笑顔で迎えてくれた。

しわくちゃの顔で、小さな、本当に小さな、子猿みたいだった。

フラン様そっくりの、でもまだ薄い髪の産毛で…。


「元気な女の子。あたしの、あなたの赤ちゃん…」

「うん……。うん……!」


ホルターは、泣いていた。

ああ、そうか…。

そう、だったのか…。

こんな欠け替えようも無い事を、何年も俺は…。

何年も、奴ら、は…。


「紙切れさん…?」

「なんでもない。おめでとう、ふたりとも」


なんにせよ、今はただ、3人を祝福したい。

そう心から思えた、ハレの日だった。




出血量が少し多目で、赤ん坊は小柄だったが、母子ともに健康に大事は無いようだ。

数日がたち、彼女の名前を決めることに、なったのだが…。


「ゲルダなんて、どうです?」

「ベタ過ぎないか、北には多いだろ?」

「じゃあお2人の名前から、1文字とか…?」


「フ……ホ……、フラル……、ホルン……悪くは無いけどなぁ…?」

「……?」

「ピンとは来てないみたいだな…」


「アンッ! アンッ!ハッハッハッ!」

「だめよ、キャウウゥゥ、キャウウゥゥ!」

「クゥン…」

「なんですって?」

「食べ物の名前だから却下。それも、コボルト語だし、発音し辛いわよ」


「マナギさんは、どう思いますか?」

「ん……、アンナと「駄目です」ろう…、へ…?」

「絶対駄目です。死んでも駄目です。てゆーか嫌です」

「お、おう…?」


よくわからないが俺の案は姫さんに、徹底的に拒否された。

何か嫌な思い出のある名前なのだろうか。なんとなく口を付いて、出ただけなんだが。

理由を聞いても、話したくないの一点張りで、答えてもらえなかった。


ある種の願掛けか、冒険者特有の謎解きリドルの一種だろうか?


予約がどうとか口にしていて、なんとなく知っていそうなフラン様も、教えてくれなかった。名付けはかなり難航した。村中から候補を募ったが、それでもなかなか決まらなかった、が…。


「テレジア……なんて、どう?」

「良いじゃない、素敵!」


タロッキが訊ねて覗き込むと、赤ん坊独特の笑顔で答えてくれた。


テレジア。

自由都市同盟領では、祝福。勝利、戦などを華やかな意味で示す女性名だ。

両親2人も気に入ったらしい。それが決め手になって、彼女の名は決まった。



数日後、突然の出産で騒がしかったので、あらためてガントレットを受け取りに来た。

タロッキは何故か、例のガントレットを見た途端に、げんなりとした顔を浮かべた。


「どうした、タロッキ?」

「あ、そうか、あなただものね。うっかりしてたわ」

「ドラゴニュート、なんだそりゃ、フラン?」


ドラゴニュート。種族名か、でも、それは…。


「あ、あははは、そっか、こっちだとそんな名前なんだね、うん。なら呪われないかな、たぶん…」

「タロッキちゃん」


ピシャリと、姫さんがタロッキの名を呼んだ。

いつかのように、弱いと馬鹿にした時の事を、叱るような声音だった。


執拗に責めるつもりは無いんだろう。

だが、もう隠し立てされるのも、水臭いのも事実だ。


薄々…、そんな気は、いや、最初から感じていた。

おそらく、呪いなど本当は無く、彼女は嘘を言っていたのだ。

冒険者手帳をコッヘイ御老達と見せ合った時、彼はそれにいち早く勘づいて、気を使ってくれたのだろう。


俺達2人は、感じていた。彼女の嘘を。

だが、問うことはしなかった。俺は考える事も、あえてしなかった。

今日までは、だ…。


「……うん、もう話しちゃおうか、魔女様も居るし、と言ってもあたしも分かることは、多くはないんだけど…」


スッ…と、まなこを閉じて、静かに開き、居住まいを正して、彼女は告げた。


「マナギ・ペファイスト様。

ミュレーナ・ハウゼリア様。

まず、今まで御両名に嘘をついていたことを、謝罪いたします。

わたくしは自由都市同盟領の他国、マヴィオニー王国から参りました。

最も古い真龍種であり、最も新しく生誕した国家守護龍。その1頭なのです。

理由がいくつかあるとはいえ、今まで黙っていて、誠に申し訳ありませんでした」


そうなのか。やはり、そうだったのか。

あれほどの、星焼く力を持つ者。

祖龍様に連なる血脈の、真なる龍に相違ないはずだ。

だが、マヴィオニー王国。

聞いたこともない国だ。海の向こうの王国だろうか?


「詳しく、話して下さい、以前何があったかを…」

「うん、もう黙ってるのも、辛いや…」

「お茶にしましょうか、私もミュレーナちゃんに話したい事があったし、ホルター、手伝って」


「俺だけでいいよ、難しい事情は口挟めそうに無いし、まだろくに立てないだろ。テレを見ててくれ」

「ん…、ごめんね、ありがとう。お願い」


ホルターの気配りに甘えさせて貰い、話を進めた。

タロッキは俺たちに、話せなかった事を打ち明けてくれた。


自身が龍であること。

故国で平和に、崇拝してくれる人類種と共に暮らしていた事。

ある日。突然、不死身の怪物の群れに、国が襲われた事。

その中でも1番しつこく狙われて、国内で全力戦闘する訳にもいかず、海を渡り、何隻もの戦闘艦船に追われ、自由都市同盟領まで逃げて来た事。

逃げる際に、王宮や都が、赤く炎に染まっていた事…。


「ちょ、ちょっと待ってくれ…、逃げた、龍が、嘘だろ…?」

「本当だよ。魂ごと消滅させて、やっと殺せるくらいで、触れても倒せなかったの…」


彼女の話では、群れの大部分はそれでも討伐したが、代償に同盟領まで追い詰められて、片目もその際に、どこかに落としてしまったらしい。


相当な屈辱だったのだろう。或いは、一人だけ、いや、一頭だけ逃げ出して、生き延びてしまった負い目か。


タロッキの表情は重苦しく、理不尽に追い立てられた者特有の、困惑した痛々しい顔つきをしていた。

よく知っているツラだ。嫌と言うほど知っているツラだ。…くそったれ。


隣に座っていた姫さんは、堪らずタロッキに抱きついた。思わず俺も手を握っていた。


「ヒメサン…」

「ごめんね、辛く当たって、あの時、なんにもわかってあげられなくって…!」

「良いよ、黙ってたし、あたしもあの時は、半ばヤケだったから…」


「それで、ドラゴニュートとは…?」

「真龍は、言わば脳が3つあるの。そのうちの1つ、片目自身が、タロッキちゃんなのよ」

「脳、片眼…?」

「詳しく説明するわね…」


フラン様の説明では、真龍の眼球は視覚の役割だけでなく、並外れた魔力と、桁外れに優秀な頭脳に近い役割があるらしい。


そして、とある儀式を行う事によって、眼球は人に近い姿に転生することができるのだと言う。


「それが、タロッキちゃん…?」

「うん。あの日、2人が見つけてくれなかったら、あたしはずっと、動けなかったんだ」


「たしか伝承では、愛し合う男女が、龍の瞳と見つめ合うのが、最低条件…、だったかしら?」

「あ、あははは、そこは、遺伝情報が、まあ、ねぇ…」


おぅ…、恥ずかしい。いやどんなアタマ真っピンクな儀式だよ。

姫さんも口元を抑えて、顔を逸らされた。長い耳はビンッと張っている。

別にあの時、やましい事する余裕は無かったが、不意打ちが過ぎた。そうだよな…。


フラン様は咳払いをすると、気を取り直してタロッキが覚えている事を、すべて聞き出した。

タロッキの証言から、いくつかの事が推測できた。


マヴィオニー王国は、怪物達との関与は不明だが、クーデター。或いは不明な第三国と推測できる戦力から、襲撃を受けていた事。


タロッキを追い立てた艦船団は、統一性の無さから私掠船、或いは傭兵の船である可能性が高い事。

組織だった行動から、襲撃者共と無関係では無いだろうと推定した。


タロッキを追い立てた怪物は主に、竜に近い姿をしていた。

目が虚のように眼窩しか無く、3本指で、四枚の羽根を持ち、鱗が無く、髭の代わりに首の横に、鎌のような2対の角があった、怪物らしい。


聞いたこともない姿の怪物だ。フラン様の知識にも、特定できる怪物は居ないらしい。


あの獅子モドキのように、新種だろうか。


「じゃ、じゃあ、あのホッブゴブリンが、襲撃者…?」

「わかんない。ゴブリン君たちからは、ご飯貰ってただけだし、そいつは同じではあると思うけど…」

「飯貰ってたのか?」

「じゃないと身体を作る魔力が全然足りなくって、運良く雷が落ちて変換して、やっと足りたくらいでさぁ…」


あの時の大量のフンや、大量の食料略奪はそのためだったのか…。

これは、マズい事になった。


言うなれば他国最大であり、代表するような戦闘艦船が、国内陸地に転がっているような物だ。

それも勝手に部品が動き出して、動かせない状態でだ。


政治的に上手い話な訳が無い。非常に良くない。


「よく打ち明けてくれた。自由都市同盟領が信頼できるまで、そりゃ話せんわな…」


襲撃しやがったのは、一体どこのどいつだ、傍迷惑な。

同盟領上空で桁外れな戦闘をした時点で、これは完全に国家侵略行為だ。


「兎に角、早急に信頼の置ける冒険者…、いいえ、冒険者ギルド支部に、正式な事態として報告しましょう。

ホルター、慌てずに、そして何より重要なのだけれど、何も知らせずに村長を呼んできて。騙しても良いわ。それと、念の為この話は、絶対に、絶っ対に、広げないで」


「良いけど、どうして…?」

「村1つなら、簡単に滅んでもおかしく無い話よ。……テレジアの為にも、慎重に、お願い」

「こ、心得た…」


ホルターはおっかなびっくり家から出ていくと、すれ違った野良犬にもビクつきながら、村長の家へと走っていった。

気持ちはわかるが、そこまでビクつかんでも…。


「こ、この流れで聞くのもアレですけど、招霊魔術の事ですよね、お聞きしたい事は?」

「そうよ、心身共に健康面は大丈夫?」

「あ、そこはこの10年間、全く問題ないです」


フラン様はその言葉に絶句した。

彼女はまるで急に首を絞められたような顔で、姫さんの顔を突然覗き込んだ。


姫さんはポカンとした顔で、なすがまま見つめ合っていた。


「何か、問題なんですか?」

「大問題よ。…いいえ、大問題であるべきなのよ。マナギ君。ここに死体があるとするわ。あなたは10年間、その死体と一緒に暮らさないといけないの。平気で居られる?」


「いや、そんなわけ…………?」


そこで、気づいた。グリンは招霊、死者だ。

姫さんは生者だ。つまり…!?


「感覚としては、もっと酷いはずよ。あなた、ちゃんと生きている感覚は、残ってるの…!?」

「え、なんですか気持ち悪い。全然へっちゃらですが…??」


姫さんは疑問を含んだ整った顔立ちで、ガッツポーズから朝やっている柔軟まで、異様にしなやかな手つきでやって見せた。

周囲のコボルトの子供たちが真似してみたが、すってんころりと愛らしく転ぶだけだった。


「定期的に健康診断も、団長から請けてます、むしろ食べろって言われますけど…???」


精神、肉体共に、若く破格に美しく、健康そのものにしか思えない。

瘴気の件もそうだが、バイタリティでは到底誰も敵いそうにない気さえしてくる。


健康そのものだ、そのはずなんだが、おかしい。

いや、なっているはずなんだ。なのに…。


「フェアリーなせい…?、それとも招霊との相性…?、年齢……は、関係ない、はず。精神面は……、でも10年……、ブツブツブツブツ」


「フラン様?、フランさまー…、おーい」


研究者特有の思考の海に沈み、村長がホルターに連れられてくるまで、フラン様は思考に没頭していた。



村長、ギルド支部長は事態を重く見て、すぐに村の冒険者ギルド支部から、正式な使いを出すことになった。

信頼の置ける村兵と在中騎士、腕っこきの冒険者数名が、各町を周り、本部へと報告する依頼を請け負ってくれた。


事態の重大さを鑑み、冒険者ギルドも本腰で対応する予定だ。


報告の手紙を綴り、俺達の名前と姫さんの預かっている鱗の団印鑑、ギルド支部長の印鑑、村長の印鑑を押され、トロイドの首長に手紙が届く事になった。


更に相談の結果。俺達は予定通り、ノルンワーズへ向かう事が良いと結論付けた。


理由は目立つタロッキを連れて、フリッグス方面へと戻るのは危険過ぎる。

ノルンワーズには各都市の首長と親しい関係である、湖沼の魔女様も居る。


タロッキの現状について、きっと力を貸してくれるだろうと、姫さんは断言してくれた。



翌日、多少急だが出立前にフランさまの屋敷を訪れると、フランさまとホルターたちが、何やら怪しげな鍋をかき混ぜていた。


屋敷内をバタバタとカラスと子コボルトたちが、材料を持って走り回っている。

テレジアはおねむの時間なようだ。すやすやと眠っている。


フラン様はまだ車椅子だったが、時々テレジアの揺りかごを揺らしながら、杖で魔法陣を描いていた。


「邪魔しましたか?」

「いいえ待っていたから、コレあげる」


そう行ってフラン様は姫さんに、小さな小箱を手渡した。

緻密な魔術刻印が刻まれた、俺が見たことのないような、上等な品のようだ。


「いいんですか?」

「困難に向かう恩人への贈り物、エリクシルよ」

「…本物か?」

「もちろん偽物、エレクシアと名付けたわ」


霊薬、エリクシル。


飲めば不老不死、どんな病魔も怪我も、たちどころに治癒できる。

幽き時代最後の奇跡と謳われた、伝説の霊薬だ。

偽物とのことだが、魔術刻印を見るだけでも、厳重に保管されている物に見える。


いずれにせよ人の枠組みの中で、簡単に制作できる代物ではないのだろうが。


「効能は及ばないけど、3、4年は歳を取らない副作用があるの、少しずつ使いなさいな」

「え、でも…」


姫さんは目線をホルターに注いだが、彼はきょとんとしていた。

フランさまはそっと瞑目して、ただ少しだけ、頷いた。


想うに、種族の寿命差なのだろう。


油断してたら、一瞬で心奪われちまいそうな、雅で奥ゆかしい仕草だった。

流石は聡明なる魔女さまだ。人としての格が違う。


「…心より感謝いたします、偉大なる大魔女さま」


「ん…、息災でね、妖精の姫君、マナギ君、バカ弟子に会ったら…、やっぱり黙ってて、アイツここに来かねないから、ねー?」

「(………すやすや)」


「あ、はい、またお会いしましょう」

「本当に世話になった、またお会いしましょう!」

「おう、3人とも、また会おうな!」

「元気でね! 今度はドラゴンとして来るよ!」


良いのかそれはと思ったが、テレジアが笑って見送ってくれたので、きっと良いことなのだと。思い出になりそうな、暑い夏の日だった。






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