12月15日(金) 明莉
きのうは朝からふつか酔いで最悪だった。それよりまずかったのはおとといだ。
いつもの店で
「ほんとに危なかったんですよ。さいわい助けてくれたひとがいたからよかったですけど」
気をつけてくださいね、と介抱してくれた女性の駅員さんに言われて家路についたのが終電のみっつ前だった。
だれかに助けてもらったというのはかすかに覚えがある気もするけど霞がかかったみたいにはっきりしない。
おもわずしがみついた体ががっしりしていてなんだか安心できた……ような気がする。たぶんだけど。
人肌が恋しい。
そのときチャイムが鳴って――インターホンを見ると和人が立っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます