095.翼
願いを一つ叶えてやろうと言われ、幼い頃から空を自由に飛びたいという夢を持っていたことから、翼を願った。
その願いは叶えられ、背中に翼が生えていた。
だが問題がいくつかあった。
第一に、背中から生えているということは、背中の開いた服でないと服が破れるということ。
第二、これが一番の問題だが、生えた翼とは、鳥のような翼ではない。
飛行機の翼だ。
これをどうしろと?
しかも主翼ならまだしも尾翼だ。
揚力のためではないので、浮かない。
空飛びたいから翼もらったのに浮かないとか、これ邪魔にしかならないよね?
ただの変人でしかない。
空を自由に飛べるようにして欲しいと願えばよかった。
なんで翼が欲しいとかいっちゃったんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます