第16話学園祭1日目
学園祭1日目。
教室でさとる達は店を開店する最後の調整を教室でしていた。
調整も終わり。学園祭が始まった。
さとるは朝調理場で調理をしていた。
店は大盛況して、さとるはバイトより体力を使って昼間は疲れて教室で休憩していた時だった。
「お兄ちゃーん。」聞き覚えのある声だった。
さとるがその声の方を見ると楓がいた。
するとその勢いで楓は抱きついてきた。
楓の幼馴染は少し引いていたが俺たちに挨拶をした。
何も知らないクラスメイトはこいつ年下もいけるのか。と疑った。
すぐさま、さとるは従妹だと説明した。
するとりのが裏からやって来て楓に喋りかけた。
「来たんだ。早かったね。」そう言うと楓はうん。と返事をして友達を紹介した。
「この子は幼馴染の高石ヒカリちゃん。来年私と同じでこの高校受けるんだって。」
「そうなんだ。よろしくね。」りのがそう言うと人見知りなのか。挨拶だけして楓の後ろに隠れた。
「大丈夫だよヒカリちゃん。みんな優しいよ。」楓がそう言うと信用したのか後ろから出てきて楓が喋っているのを聞いていた。
「お兄ちゃん暇そうだし案内してよ。」楓がそう言って無理やりさとるを連れて行った。
何も知らなかった高橋はそれを見て羨ましそうに言った。
「あいつの周り女ばっかりでハーレムかよ。羨ましすぎる。」
「おい。」山口は即座に突っ込んだ。
楓のごり押しでさとるは楓達二人を案内することになった。
「どこ行いこうかな。」しおりを見て楓たち2人は悩んでいた。
すると、楓はもなのクラスを指さした。
さとるは緊張した。もなのクラスはメイドカフェだったからだ。
もしかして、もなのメイド姿見れるかも。そう思っていたのだが。
「おかえりなさいませご主人様。」1人の女子生徒がそう言って迎えに来てくれた。
さとるはそれをみて興奮した。
それを見て楓がヒカリに言った。
「お兄ちゃんこういうのが好きなんだって。私たちが高校に合格したらメイドカフェやろっか。」
ヒカリは恥ずかしがりながらもそうだね。と楓に言った。
そしてメイドカフェを堪能していると男子生徒がメニューを持ってきたので、さとるはもなについて聞いた。
「もな。いや、白石先輩いないんですか?」
「白石なら学園祭のバタバタで動いてるよ。」それを聞いてさとるは少し寂しそうに返事をした。
「そうですか。ありがとうございます。」
「もなちゃんいないけど私たちがいるじゃん。」そう言って楓は元気づけようとした。
メイドカフェを後にした。
次に楓はお化け屋敷を指さした。
さとるは少し怖かったが、かわいい従妹の為にと思い、行くことにした。
暗い中を進む中わざとらしく怖いと言って終始楓はさとるにくっついていた。
お化け屋敷を出た後、ヒカリは慣れてきたのかやきそばが食べたいと言ってきた。
せっかくだからとさとるは楓とヒカリに焼きそばをおごって一緒に3人学校のベンチで食べていた。
「よ、美味そうだな。」学園祭でデートしていた高橋と山口にさとるは会った。
「お前たちこそ楽しそうだな。」羨ましそうにさとるが高橋と山口に言った。
「楽しいぞ。お前も周りが女ばっかで俺からすれば十分楽しんでる風に思えるが。」そういうと山口が高橋に冗談でつっこんだ。
「心の声だだもれだよ。次言ったら別れるから。」
「ごめん。ごめん。」高橋が山口に謝るとそれを笑ってさとるは見ていた。
少し会話して、高橋と山口は2人で学園祭を楽しむと言ってどこかへ行った。
また三人になった。
さとる達が学校のベンチで休憩していると、もなが寄って来た。
「楓ちゃん来てたんだ。」もなが楓に言った。
「うん。もなちゃん忙しそうだね。」楓がそう言うともなは返事をした。
「忙しいけど、みんなの楽しんでる顔見たら元気でるんだよ。」
「もなちゃんすごいね。」楓は感心した。
それを聞いたヒカリもすごい人だなと感心していた。
忙しかったのかすぐどこかへ行ってしまった。
「誘わなくてよかったの。」楓がそう言うとさとるは答えた。
「別にいいよ。忙しそうだし。それにお前ら2人が変な奴にナンパとかされる方が心配だしな。」さとるはそう言ってもなが走っていって消えるまで見ていた。
「ふーん。」楓は不服そうに言った。
学園祭を十分楽しんだ楓とヒカリは満足して帰っていった。
教室に戻ると、さとるをみんなが探していた。
「いたいた。相原君探してたんだよ。」
どうやら調理をしていた子が1人フライパンの熱さに負けて倒れたらしい。
それでさとるが楓達を案内してる間に、結構バタついてる様子だった。
「すまん。俺調理場入るよ。」そう言って調理場に入った。
ハプニングがありながらも1日目の学園祭が終わったのだった。
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