第12話誤解そして再会
さとるはもなの入院してる病院にりのと楓の3人で向かった。
すると、楓とさとるには会いたくないともなが言ってきた。
2人は困惑したが、そう言う事なら仕方ないと帰ることにした。
りのは残ってもなと病室で話していた。
怪我してること以外は普段と変わらず、まじめなもなは風紀委員の仕事の心配をしていた。
それからもなは2週間入院することになった。
それからさとるはバイトの休みの日とバイトが早く終わった後には毎日病院に通った。
「もなに悪い事したなら謝るから許してくれ。もうしない。」
それを毎日言いに来た。
あの子また来てるわよ。病院ではそんな目で見られてもさとるは無視していた。
そんな時、もなが退院した。
さとるは真っ先にもなの入院してる病院に行った。
もなはさとるに聞いた。
「楓ちゃんと付き合ってだよね。おめでとう。」
さとるはびっくりした。それを知っているのは3人だけだからだ。
「ちがうよ。」慌ててさとるは事実の全貌を話した。
最初は理解していなかったが、だんだんもなも理解した。勿論もなは、優柔不断なさとるを怒った。楓にも怒った。それを提案したりのには、かなり怒っていた。りのに対しては、鬼のようだった。
あんなに怒っている姿をさとるたちは見たことなかった。
その後は誤解も解け、普段通りの生活に戻った。
そんな時だった。
先生は転校生を紹介した。
「転校生の北見桜だ。」
さとるとりのはびっくりした。
その北見桜は小学校の時よく遊んでいた子だったからだ。
「さくらだ。」りのはびっくりして声を出した。
「お、りのにさとるじゃん。この学校にいたんだ。」
さくらがそういうと先生がお互い知ってるなら学校を案内してやれ言ってきた。
さとるとりのの2人はそれをオッケーした。
昔はやんちゃですぐ上級生に喧嘩を売っていた桜も今は落ち着いていた。
案内も終わり放課後三人で喋っていた。
「そういえば、もなちゃんもこの学校にいるよ。」りのが教えると桜は懐かしくなって会いたいと言ってきた。
「今日は学校で風紀委員の仕事してるから終わったら会えるんじゃないかな。」りのが桜に言った。
スマホで連絡して終わったら来るようにりのはもなに連絡した。
風紀委員の仕事が終わり1年のクラスにもながやって来た。
「あー懐かしい。人見知りのもなだ。懐かしいな。」桜のテンションが上がっていた。
「久しぶりだね。桜ちゃん。」もなも懐かしんだ。
「そういえば昔さとるについて来てたチビ今何してるの。」桜がみんなに聞いてきた。
「チビ?あ、それ楓の事?」さとるが聞いた。
「そうそう楓、楓。懐かしいな。」桜が答えるとりのが説明した。
「たまにうちに遊びに来るよ。最近も、なんか別に好きでもない子に告られたとかで相談来てたし。」
「そうなんだ。あのちび一丁前に振ったのか。昔はついてきてばっかだったのにな。」そう言って桜は昔話にテンションが上がっていた。
そうしている間に、先生が教室に来て下校するよう呼び掛けてきた。
「それじゃあ俺バイト行くから。」さとるはそう言って先に出てバイト先に向かった。
「そうだちょっと時間を潰してからさとるのアルバイト先行ってみない?」桜が提案してきた。
もちろんりのはオッケーだった。
もなは少しやめとこうよという感じで控えめだったが、2人に誘われて断れなかった。
さとるバイトの休憩時間中。
「そういえばさっき客の女の子3人がお前に用事があるとか言ってたぞ。」大学生のバイトの先輩が言ってきた。
さとるはまさかなと思ったが、案の定桜ともなとりのの三人だった。
「いちいち呼ぶなよ。ここはお前らのたまり場じゃないぞ。」さとるは注意した。
「わかってるけどさ。ちょっと興味あるじゃない。」桜が言うとあとの二人は頷いた。
「興味があってもダメなものはだめ。出禁にするぞ。」さとるは三人を脅した。
「怖い。」桜がそう言ってきたが全然怖がって様子はなかった。
もなは止められなかった自分を反省している様子だった。
りのはさとるにブーイングをしてきて全然反省していなかった。
休憩室に帰って休憩しているとあまり喋ったことのない大学生の先輩がさとるに言ってきた。
「お前あんなにかわいい女の子いっぱい囲われてシュミレーションゲームみたいで選び放題じゃん。」
「そんなことないですよ。みんな好きな人いるし、ゲームみたいなこと言わないでくださいよ。」さとるは正直に答えた。
「1人くらい狙ってる子いるでしょ。」ねちねち話を振られて鬱陶しかったさとるは無理やり話を終わらせて外で休憩していた。
バイトも終わり家に帰った。
帰り道もなとさとるはマンションの玄関前で会った。
さとるは自転車を駐輪場にとめて帰ってくるまで、もなはエレベーターの前で待っていた。
いつも通りエレベーターで別れた。別れる際、さとるはもなに言った。
「また今度りのの試合あるけど見に行かないか。」
りのは応援に来てもらいたくてさとるに日程を言っていたが1人だと寂しいのでもなを誘った。
「いくよ。」そう言われたのでもなに日程を教えた。
試合当日。
りのはこの間と別の地区予選にでていた。前回よりも走るのも早くなっていた。
りのは知らないふりをしてるが、休日とかによく地元のこの公園で藤崎先輩と一緒に練習しているのをさとるは知っていた。
「今回は優勝できそうな気がするよ。前回より早いし。」さとるがもなに言った。
りのは遠目見た感じ安心して走っているが、見ているこっちの方が緊張してくる。さとるたちは見ながらそう思った。
見事りのは優勝した。次は県予選だ。
帰ってきたりのは安心していたが、次の大会も頑張ろうと言わんばかりに気合が入っていた。
「夜練行ってくる。」夕ご飯を食べてすぐ出ていった。
かというさとるはバイト代で買った最新のゲーム機で新作のモンスターを狩るゲームをのんきにやって遊びながらよくやるなぁと感心するのだった。
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