第10話海そして告白?

 さとるが待ちに待った夏休みになった。


 さとるは相変わらずバイトで忙しくて、りのも学校の部活で忙しかった。


 そんな中、2日間学校の友達同士で旅行に行くことになった。


 友達と言っても知り合ってまもないものもいたが。


 さとるたちは電車で1時間くらいの海のある宿に泊まった。

 宿について荷物を置くいた後海に向かった。

「ついたぁ。」りのはいつも以上にテンション上がっていた。

「うるさいぞ。」さとるがりのに注意するともながいった。


「さとるも似たようなところあるけどね」もなが注意するとさとるが言った


「そうかな。」


「海だよ。速く泳ごうよ。」りのはそう言って藤崎を連れて行って一足先に服を脱いで下に着ていた水着になって泳ぎに行った。藤崎も脱ぐと水着だった。


「2人とも似た者同士かよ。」みんなそう思った。


 そのほかのメンバーは後から水着に着替えた。


 高橋はもなの水着を見て興奮していた。


「先輩いいっすね。」


 それを見て山口は高橋に少し照れながら怒った。


「こら。白石先輩に失礼だよ。わたしのならいいけど。」


 山口がそういうと、山口と高橋は手を繋いで2人で海に言って遊びに行った。


 さとるともなはというと。


 浜辺で一緒に日折りたたみ椅子に座ってみんなが遊んでるのを見ていた。


「さとるは遊びに行かないの?」もながさとるに聞いた。

「またこの間みたいにナンパされたら嫌だからここにるよ。」


 もなはその言葉が嬉しかった。


「じゃあ私が遊びに行ったら行くの。」もながそういうとさとるは答えた。


「行くよ。」


「じゃあ行こう。」

 そういってもなはさとるを海に連れて行った。


 全員海に集まると持ってきてきていた空気ボールを膨らませてバレーみたいにして遊んだり、泳いだりして遊んでいた。


 藤崎ともなはいつのまにか1年生組と馴染んでいた。


 暗くなってきて夜になり、宿に戻って料理を別室でみんなで食べた。


 別室からちょうど花火が見えた。


 みんなはその花火を綺麗と思い、来年も来たいと思うのだった。


「また来たいね。」もなだけ口にだした。


「そうだね。」みんながあとから口に出した。


 夜。女子は女子、男子は男子で会話をしていた。


 男子組

「それで結局白石先輩どうなんだよ。」高橋がさとるに言ってきた。


「どうっていわれてもな。」さとるは誤魔化した。


「え、あの噂ってほんとなの?」藤崎が興味津々になった。


「噂ってなんですか。」さとるがそういうと藤崎が答えた。

「白石先輩と相原君が付き合ってるってやつ。」


 さとるはそれを聞いてびっくりした。

「そんなことになってるんですか。」さとるは聞き直した。


「え、違うの?」藤崎はびっくりした。

「違いますよ。まだ」さとるは藤崎に言った。


「まだなんだ。ふーん。」そう言って藤崎は少し察した。

「そういうお前はどうなんだ。」さとるは高橋に言い返した。

「俺はその、いいんだよ。」そう言って話を終わらせた。

 女子組も女子組で会話をしていた。

 女子組

「あいつ疎いから早く言ったほうがいいよ。」りのはもなに言った。


「でも好きかどうかわからないし。」もなが不安そうにりのに言うとりのはもなに答えた。


「いや、好きでしょどう考えても。」


「りのちゃんの言う通りですよ。」山口もりのに同意した。


 もなは困ってだまりこんでしまった。


 まだ、わからないみたいだ。


 朝起きて朝食を別室でみんなで食べて、帰る支度をした。


「忘れ物ないか。」藤崎が仕切った。

「ないでーす。」

 みんな返事をして宿をあとにした。


 宿をでてまた1時間の電車に乗って地元まで帰った。


「海もいいけど地元サイコー。」駅につくと、りのが言った。

「うるさいぞ。」さとるが注意した。


 駅で別れてみんな自分の家に帰った。

 数日後。


 さとるはこないだの海楽しかったなぁーと家で熱い中ぐったりしていた。


「そんなぐったりしてないでバイト行かないの?」母親がさとるに言った。


「今日は休みだよ。ぐったりさせてくれ。」母親に言い返した。


「じゃあ宿題でもすれば。」母親に言われて宿題を思い出した。


「忘れてた。」


 慌てて宿題に取り組んだ。


 気づけば夕食の時間になっていた。


 夕食を食べて、風呂に入って寝るのだった。


 朝起きて夕方のバイトまで暇だった。


 近くの公園に散歩に行くと、もなもたまたま散歩していた。


「お、何してるんだ。」もなにさとるが声をかけた。


「ちょっと気分転換に本買いに行った帰りに散歩してた。」


「そうなんだ。奇遇だな。俺も気分転換に散歩してたところだ」


 そう言って一緒に帰ることになった。


 帰っている途中なんの本を買ったかさとるが聞いた。

「何買ったんだ。」

「小説だよ。」

 なんやら好きな作家の小説らしい。

 さとるはもなが小説について話しているのを聞きながら帰った。

 さとるは何かについて喋っている時のもなを可愛いと再確認した。


 告白しようと思ったが、もなの母親にたまたま会った。


「こんにちは。おじゃまだったかしら。」


 少しさとるは顔が赤くなった。自分がなんてことを言おうとしたか。と思うと恥ずかしくなった。

 それをもなは心配した。

 もなの母親は察した。

 そしてさとるが落ち着いてそのまま3人で家に帰った。


 帰るとりのは部活の朝練から帰ってきていた。


 りのに昨日わからなかった宿題の問題をみせてもらいバイトの時間まで教えてもらっていたのだった。

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