25話 ランキング発表~ジャガジャガジャガジャガジャガ~
「くっそぉ、負けたかぁ!行けると思ったんだけどなぁ。あそこであの爆発のやつが来なければ、もう少しスキルを重ねて【一弾指で千臂の力を得し者】の効果を上げれば」
ま、たらればしてても仕方ないか、負けは負けだ。
「さて、先生はどこまでいけるかな?俺に勝ったんだ行けるところまで行ってほしいな」
『さぁ!続いてのチャレンジャーはこちら』
「お、そういや生産職は生産職でなんかイベントやるって言ってたな」
何でも見た目、性能、細かさやらなんやらかんやらを競うらしい。俺は生産職じゃないし細かいところは正直全然わからなかったがそれらを見て得点を付けるらしい。
『今回の注目株ちぇりー様の品です!』
「うふん、お願いするわぁ~ん」
「お?ちょうどちぇりーさんか。どれどれ?」
『……さぁいったいどのような品を作ってきたのでしょうか、カーテンオープン!』
あれは、ゴスロリメイド服?ふむ中々いいな。
『ちぇりー様解説をお願いします』
「これはねぇ見ればわかると思うけどぉ可愛いをとにかく追求したゴスロリメイド服よ。黒と白を基調にところどころにリボンやフリル、レースをふんだんに使ったわぁ。そしてかわいいだけでなく機能面も翡水鉱を胸元にあしらうことで働くメイドのため体温調整機能に自動洗浄機能を付け、尚且つ防具として機能するよう斬耐性に耐衝機能もついている、私の戦闘メイド服の記念すべき10着目、名前は戦闘用ゴスロリメイド服.
「「「「「おぉぉぉ」」」」」
へぇすげぇな。他の人の作品を見てないがこれが相当高い性能を持っていることがわかる。というかどうしてあんなフリフリの見た目に、耐性が2つもついてるんだ?流石ゲーム謎だ。だがまぁ、これはちぇりーさん優勝する可能性もあるんじゃないか?
でもまぁ、みんな思い思いに楽しんでいるようで何より何よ……
「やぁコーラ」
「え、ゆーり?お前……死んでしまうとは情けない」
「いやぁ、面目ない。ファンが寄ってきてその人ごみに引かれたのかコーラが倒した爆殺魔にやられたよ」
「ほぉ、つまり俺が倒したやつにやられたと」
「相性が悪くてさ。僕だけ君たちの情報知ってるのもあれだから言っちゃうけど、僕自身を強化して戦うバッファーかつ一応デバフも入れるデバッファーでさ相手を強化したりいきなりデバフかけたりして相手を狂わせてたたかうっていう戦法なんだけどさ、バフ入れたりデバフ入れたところで近寄ったら死ぬじゃん?流石に相性が悪くてさぁ」
「また難しそうなビルド作ってるな。でも確かにそれじゃあきついな。」
「それよりコーラこそどうなってるの?やってること何一つ理解できなかったんだけど?」
「あーこんど先生も来た時にそれは話したほうがいいだろ。」
「そうだね、それじゃあどうする?先生見てる?どっか回る?」
「どうするかな……せっかくだし回ろうぜ」
ゆーりと共にバトルロワイアルを見ながら屋台で売っている焼き鳥やら綿菓子やら焼きそばやら肉巻きやらパンやらマンガ肉やらを食べたり、生産職の大会もたこ焼き屋やたい焼き、チョコバナナ、たい焼きなんかを食べつつ見ていた。それ以外にも射的やら輪投げやらで遊んでいたら結構な時間がたっていてバトルロワイヤルの時間が気が付けば終わっていた。
「どやぁ!上位入賞してきたわよ?」
「おめでとうー」
「おめおめ、いやぁ俺のポイントのおかげではいる上位の味は美味しいですか?」
「そりゃあ、美味しいわよ。ふっふーん、これは撮影会貰ったわね」
結局先生は最後までトラップを駆使してやばそうな相手から逃げなんとかポイントをじわじわと増やし最後まで残ったわずかなプレイヤーの1人となった。まだ、順位発表はされないが上位に入賞したことは確定だろう。
「それにしてもあなたたち楽しんでるわね」
「もちろん!祭りは楽しんだもん勝ちだよ」
「オタクはこう言うイベントでテンション上がっちゃう生き物だろ?」
「別にオタクじゃなくても盛り上がる人は盛り上がるんじゃないかしら?まぁ、楽しそうで何より」
『お待たせいたしました。集計が終わりましたのでこれから結果発表に参ります』
「来たな?たこ焼きいる?」
「あ、貰うわ。はふはふ、なかなか美味しいわね」
『それでは10位の発表から参ります10位に入賞された方は……』
ジャガジャガジャガジャガジャガジャガジャガジャガジャガジャガ……シャン
『長内妖女様です』
おぉ、いきなり知り合いのプレイヤーからだ。やっぱり妖女さん強かったんだな。
ふむ、顔がズームされるんだな。会場に浮かんでいるテレビのような何かに丁寧にお辞儀をする妖女さんが映っている。
『続いて9位に入賞された方は……えーっと、†
画面にはまさに魔法使いという風貌をした眼帯を付けた少女が映っていた
うっ突然頭が痛くなってきた。周りを見ると同様に調子を悪そうにしている人がちょくちょくいる。
「っは!もしやデバイス不調か?!」
「コーラ……現実逃避したいのはわかるけどそんな馬鹿なことあるわけないでしょ」
「というか病を抱えた人多すぎて笑えて来たわね」
『続きまして8位に入賞された方は……アレイ様です』
「あ、あの猫耳の人か。やっぱり上位入選してたんだな」
「コーラの知り合い?」
「いや、バトロワ中に殺されそうになったやつがいてさ」
「なるほどね」
『どんどんと参ります7位に入賞された方は……ステーキ師匠様です』
『続いて6位に入賞された方は……キリコ様です』
『続いて5位に入賞された方は……羅王様です』
「まぁ、ここら辺は妥当ね」
「へぇ、誰も知らん」
「本当に?すごい有名な人たちだよ?」
『続いて4位に入賞された方は……先生様です』
「うそ!?20位とかだと思ってたわ!」
「ほぉ、思ったより高いな」
「多分爆殺魔がすごいポイント持っていたんじゃない?多分コーラたちはポイント見る余裕なかったと思うんだけど、相当キル稼いでいたはずだよ?」
あーなるほどな、確かに殺意高そうだったしな。
『いよいよトップ3の発表に参ります、栄えある初イベント3位に入賞された方は……ラン様です』
「蝶舞のランねぇ。戦っているところがすごく映えるから見てる分にはいいわよね。見た目も男装女子みたいでグッド!」
「あれ凄いよね、僕もあの動画はついつい見入っちゃったもん」
「うん、知らない」
『続いて2位の発表です。2位に入賞された方は……ブラック様です』
「知ってる?」
「知らないわねぇ」
「俺はもちろん知らないぞ」
「うん、それは知ってた」
『それでは1位の発表に参ります。第一回イベントバトルロワイアル優勝者は…………シルバ様です』
「まぁ、そうよねぇ」
「うんうん、わかってた」
「ほぉ、騎士っぽいな。」
「うん、シルバさんはコーラとは違って王道に強いんだ。隙が全くないというかすべてがハイスペックというか?それで性格もいいからとても人気のあるプレイヤーだね」
へぇ、なにそれずるい。
『この後生産職イベント用のブロックの前でも生産職のランキング発表がありますのでもしよろしければご覧ください』
「コーラくんとゆーりくんは生産職の方見たの?」
「あぁ面白かったぞ。普通に強そうな武器や防具から、黒の星剣士の星空の剣と薔薇の剣みたいなコスプレ系、あと変わり種だとビキニアーマーなんてものもあったな」
「へぇ、ビキニアーマーについて詳しく」
「防御力がほぼほぼない代わりにスピードが上がる効果があるみたいだったね。見た目は置いといてじ需要はあるんじゃないかな?」
「もう、ゆーりくんは夢がないわね。ビキニアーマーよ?男のロマンでしょ?」
「いや、先生は女郎ですよね?」
「でも、ゆーりくんは野郎よね?」
「何だったらみにいこうぜ?展示されるらしいからな、それにランキング発表も気になるし」
ビキニアーマーだけでなく他にもゆーりと2人で見たものの中でも特に記憶に残っているものを先生を交え3人で見学したり、出店で買ったいろいろなものを食べながら生産職のランキングを見た。
「ビキニアーマーはトップテンに入らなかったわねぇ」
「ちぇりーさんは3位入賞とは流石だな」
「コーラもその防具ちぇりーさんに作ってもらったんだよね?うらやましいなぁ」
「うーん、多分ゆーりも作ってもらえると思うけどなぁ、それこそビキニアーマーとかなら喜んで」
うん、狂喜乱舞して抱き着いてくるちぇりーさんまで簡単に想像できる。
「……撮影会でゆーりくんに着てもらうのもありかも」
「絶対しないよ!?」
まぁ、流石に先生もそこらへんはわきまえてるだろう。……わきまえてるよな?そうであってほしいな、うん。
「そ、そういえばPvPでもって話し合ったよね?ね、コーラ」
「あー、そういやそんな話もしたな」
「私4位君たち圏外この意味わかる?」
っく、流石に差が大きいよな。
「でも、天下の4位様ならPvPでも負けないんじゃない?」
「あら、負けないわよ?でもここまでの差をPvPで覆しちゃうのは少々不平等じゃない?」
「っく、せめてビキニアーマーはやめてください」
「えぇ、流石に私もそこまではしないわよ。そこまではね」
相変わらず怖え。だが、まぁこれでイベントも終わりだな。イベントでこいつらに勝つことを目標にしてきたが結果は俺の負けだったな。まぁゆーりとは全然戦ってないからわからんが……
「お?イベント上位入賞の報酬が届いたみたいね、どれ。なるほど、ポイントが300追加でもらえるみたいね。それともうポイント交換できるようになっているわよ?」
「まじ?300ももらえるの?うらやま」
「僕なんか攻撃してきたファンを結構な数倒したけどそれでも100ポイントだったのに」
「ちなみに俺は500あります」
「あ、私は報酬抜きで700ね」
「500って爆殺魔めちゃくちゃキルポイント持ってたんだね。多分コーラ10位の人と同じくらいのポイント稼いでるよ?」
「まじか、じゃあ実質先生200しか稼いでないってことになるな。やはりバトロワは漁夫ゲーか」
「それは否定できないわね。でもほらさっさと交換しましょ。へぇ、200ポイントでギルド登録証っていうアイテムもらえるみたいね」
「露骨に話そらしやがって、にしても遂にギルドについての情報が来たな。今まではそういうゲーム的システムはなかったんだろ?」
「うん、冒険者ギルドでギルド作れないか聞いても教えてくれなかったけどできないわけではなさそうだからいくつかのところはギルド機能がいつか解放されると踏んで仮ギルドを作ってるね。しっかりとした情報は今までなかったからこれが初ギルド関連の情報だね」
となるとこのギルド登録証は今後どこかで手に入る可能性があるわけだ。つまり今高いポイント出して交換する必要がないってことだな。
「となるとこの生産用素材とか武器になるのか?にしてもこれページいくつあるんだ?」
生産用素材は取り合えず置いといて武器はいらないな魔鉄製とあまり性能が変わらない。ただここら辺はポイントをあまり使わないが100ポイント以上使うアイテムは水が無限に出る水筒だとか中には供給ユニットなるレアそうなアイテムがおおくありどれも気になり交換にめちゃくちゃ悩みそうだ。
「これは結構決めるのに時間がかかりそう……とりあえずギルド登録証とギルドハウス用コアは交換しとくわね」
「いいの?2つ合わせて500ポイントだよ?」
「いいわよ、でもギルドに君たちは強制参加だからね?」
「言われなくても入るって。流石先生だな」
「ま、それでも私は500ポイント余ってるわけだしね!あとはゆっくり交換について考えましょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます