第18話 2024/01/30 栄養食
昨日は放射線治療に口腔外科の診察、そして毎度長い長い抗ガン剤の点滴を受けて帰ってきた。ここを更新しようかとも考えたのだが体力的に無理があった。帰りの荷物が重かったからだ。
先週から体重が一キロちょっと落ちている。まあ食欲がないし、食事もおかゆ中心なので落ちるのは至極当然なのだが、医者としては問題視したようで、栄養補助食品的なモノを処方された。パウチに入った液体で、一食三百キロカロリーが取れる。これを毎日二食、一週間分で十四食を出された。これが重い。
また点滴中に栄養士がやって来て、現在の食事についてイロイロ聞かれた。ここ最近私が食べていた食事はカロリーベースで千キロカロリー程度、しかし体格から見て必要とされるカロリーは千六百キロカロリーなのだそうな。体重が落ちるのはここから考えても当たり前か。
で、栄養士は市販の栄養補助食品について説明してくれた。処方で出るモノより値段は高いが手に入りやすく味にバリエーションがあって飽きにくいなど。値段や入手のしやすさはともかく味はいま全然わからないので、この点に関してはどうでもよかったのだが、栄養士は最後に栄養補助食品の試供品をどっさり置いていった。これがまた重かった。
ちなみに栄養士との会話で出て来たのだが、カロリーメイトゼリーはかなり優秀な栄養補助食品らしい。リンゴ味が一番食べやすいとオススメされた。残念ながら渡された試供品の中にはなかったが。
そんなこんなで処方された栄養補助食品と試供品の二つの荷物を抱えて電車に乗って帰宅した。
「タクシーで帰ればよかったかな」
と途中何度も思ったのだが、何とか無事に家に戻れたのだから良しとしよう。体はヘトヘトになってしまったけれど。
夕食後、処方された栄養食と試供品を一つずつ食べた、というか飲んだ。どちらも色や質感は溶かしたプロテインのそれである。処方食はヨーグルト、試供品はフルーツの香りがした。味は美味いのか不味いのかもわからない。好き嫌いを考える必要がないという意味では都合がいいのかも知れない。
体があまりにヘトヘトだったので翌朝ちゃんと起きられるか心配だったのだが、栄養食効果だろうか早朝にバッチリ目覚め、アマゾンでカロリーメイトゼリーのリンゴ味を一箱注文してしまった。いずれ近い将来、喉に炎症が広がっておかゆも満足に食えなくなるのは理解しているので、用意をしておくに越したことはなかろう。何とも金のかかることよ。
さて明日は一月末日水曜日。放射線治療もようやく折り返しである。何とか残り半分、無事に乗り越えられますように。
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