第5話 2023/12/08 結果

 本日は口腔外科の診察で、PET-CTの検査結果を聞いてきた。ガンの転移は下顎が一箇所、そして上顎の二箇所で計三箇所である。頭蓋骨の外に広がっていないのは幸運だったと言えるかも知れない。


 で、生検をやるものだと思っていたら、もうガンなのは間違いないので生検をやらずに即治療に入る模様。来週から週一回の抗ガン剤投与を三週、年が明けたら週一回の抗ガン剤と週五回の放射線治療を六週間続けることになった。手術がないのは素直に嬉しい。


 上顎に転移した部分の一つが脳に入る動脈静脈のすぐ近くにあるので、手術をするのは非常に難しいという側面もあるらしいが、何にせよ手術をしないで済むのはめでたいことである。もう一回頭部の外科手術などということになったら、精神的に耐える自信がない。


 と言っても抗ガン剤治療はそんな楽な治療法ではないし、放射線治療もかなりキツいとは聞いている。だがそれでも手術よりはマシだろうと思う。手術は完全にトラウマとなっているのだ。本当にツラかったから。特に術後のツラさは思い出したくもない。気管切開とか地獄だからな、アレは二度とゴメンである。


 ただ抗ガン剤治療と放射線治療を併用すると体力が落ちるのはまず間違いないらしく、最初は通院で治療を始めるが、途中から入院となる可能性にも言及された。入院するだけなら、という気もしないではないが、あんまり嬉しい情報ではない。入院患者はもう死ぬほどヒマだから、またイロイロ考えなくてはならないだろう。


 何にせよ、いまはこの顎の痛みが一日も早く消えてくれることを祈るのみ。下顎の腫瘍は肥大を続け、医師曰く「顎の骨がポッキリ折れてしまうかも知れない」現状であるという。嫌だなあ。顎の骨なんて折れたら食うこともしゃべることもできなくなる。それがどれだけ不便か身をもって知っているので、とにかく顎の腫瘍を小さくしなくてはならない。


 幸いと言うべきか、私の体は抗ガン剤が効きやすい体質である。なので年内には腫瘍も縮小方向に進んでくれるのではないかと期待している。希望的観測かも知れないが、そうとでも考えなくてはやってられない。ホント病気というヤツは厄介なものだ。


 まあそれでも今日は新作の資料として買った本が届いたので、気分的にはそこそこ悪くない。これを読み込んで新作小説を書き上げるまで生きていられるかは知らないが、とりあえず少しやる気が出て来た。四千円もしたからな、できることなら無駄にはしたくない。何とか元を取れるよう頑張りたい所存。


 今日は口腔外科に行ってから精神科の診察も受けなければならなかった。あちこち病気だらけなので重なるときには重なる。おかげで疲労困憊、グッタリだ。今夜は早めに寝ようかと思う。さて次の更新はいつになるやら。

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