第3話快楽というなの蠱毒
世界かよ!と感じていた時、同じ病院に角をはやした純粋主義の殺しを好む女がいた。
そう、ひとがしぬことにだけ快楽をかんじ、マスコミや世間の反応はきにしない、そのときの快楽だけをたのしむ純粋主義者、アイリがつのをはやして快楽にさらによろこびをみいだしていた。
『きんもぢぃいい』
『なぁにこれぇぇえこんなに気持ちのいいことがこの世界にあったなんてぇ!きゃあははは』
滴る血がじめんに滲みだした瞬間絶頂をむかえたアイリは本能のままに殺戮を楽しむことにした。
だが、ころしはしにかけの老人だけときめていた。
彼女なりのこだわりがあったのだ。狂気の沙汰のなかにもセンスがある。殺しの美学とよんでいいかはわからないが、高齢者の方が熟しているらしいなにかが。
病院はかっこうの狩り場だった。
『あらやだわぁ殊勝な羊たちねぇ、わざわざオオカミのえさばにやってくるだなんてぇ!』
額にはえた角からでる魔力をつかって引き抜いた脊椎のぶら下がる頭蓋から脳をとりだし魔石に圧縮して形を変化させてから咀嚼した。
『うんめぇぇぇええええ』
そのなにかは脳ミソ、老人の人間の脳ミソに適量の魔力を注ぐと硬質加し魔石へと変化するのだ。
このことにきづいた、感染者つのばやしはまだ少ない。
みなおのおのの食事方法をあみだしているようだ。
死体の心臓に魔力を注ぎグールともゾンビともよべぬ、つのばやしもどきが量産され世界が混沌にみちていくのはそうじかんのかかることではなかった。
つのばやしもどきは頭がわるく本能のおもむくままにセックスと食事だけをおこなった。
太陽が登るとつのばやしもどきはいっせいにかげにかくれてみをよせあった。深い地下のトンネルや
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