第4話愉悦さまというなの腐女子
世の中には腐女子というものが存在する。
エッフェル塔と東京タワーどっちがうけでせめなのかを議論するようないかれた連中だ。
その腐女子にもつのばやしのてがせまっていた。
『あーたまんないわぁあのマンホールセクシーすぎるわぁ。三角コーンとマンホールを擬人化したらおにあいのカップリングじゃなあぃ』
腐女子のユキはマンホールと三角コーンの擬人化で腐女子友達のユイとどっちがせめなのかでSkypeをつかってもめていた。
ユキは額のコブをおさえながら興奮していた。
『だから、マンホールがさそいうけだっていってるでしょ!!』
ユイは反論した。
『三角コーンくんがうけにきまってるでしょう!』
『やれやれだぜ、承太郎と花京院のカップリングでもつのつきあわせてたわね、わたしたち』
♂ならアナルがきゅんとしかねない会話をするユキはつのばやしに寄生されかけていた。
病院で老人が殺戮される報道が流れた。
『きもちーーーい』
ユキは額をさすりながらさけんだ。
『おなってんのあんた?』
『いや、コブをさするときもちよくって』
発露するエロスという感情が頬を紅葉のようにあかく欲情させていた。
『こぶ?』
『あぁーいきそ』
『ちょっときもちわるいんですけど』
Skypeはここで途切れた。
ユキはつのばやしに寄生されたが自我がのこっていた。
『わたし、おかしいおかしいおかしいおかしい』
コブをさすりながらオーガズムをかんじつづけるユキ。
『はーーーーーーーん』
『スカイツリーと東京タワーどっちがうけでせめなの?!』
『兄弟丼』
『エッフェル塔をあいだにはさんだ兄弟丼なんてさいこうじゃなーーーーーーい!!』
達した。
ユキは魔力が脳内をかけめぐる快楽に愉悦した。
『すっきりしたわっー』
広大な草原でねそべってやわらかいほしぐさにお日様のにおいをかいで、ほどよい風がふきぬける、そんな感じ。
『これが世界かよ』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます