短い話の中に、ぎゅっと切なさが詰まっています。最後の二人の会話、表情に胸がいっぱいになりました。恋を超えた、きっと愛ってこういうことなんだろうなと素直に思える素敵な作品です。
明日に記憶を持ち越せない。それでも人に接せすることを諦めない。臆病にならない。そんな前向きな主人公に共感が持てました。恋をして、勇気を持って話しかけ、そして告白をする。恋人として過ごした時間は短いけれど、それだけに想いは募ります。けれど残酷な現実が二人には待っていて……。胸がギュッと締め付けられるくらい切ないですが、是非、最後まで読んでみてください。どちらの目線でも楽しめると思います。