第6話 ねぇ!私のプライバシーどこにあるの!?
「父さん倒産しちゃったんですよ。その時父さんなんて言ったと思いますか?父さん倒産しちゃったよ真鹿ぁですよ!マジかぁって言いたいのは私の方だっつのっっ!!」
「にょぉおおにょっにょっにょっ!」
え?もしかして笑ってる?気持ち悪っ。どんな笑い方だよ。作者絶対インキャじゃん。
「いいだろう。質問に答えてやる」
よっしゃぁあ!これで失態を犯さずに済む!!
「質問は、アニメは私を24時間放しますか?ってことです。例えば、いらない睡眠シーンとか移動シーンとかってカットされるのかなって」
「いい質問だな。基本的にカットされる。だが布団の中で何か放送できそうな面白いことをしていれば放送されるかもな」
「え!?わたしのプライバシーは!?私の楽しみは!?」
「一体布団の中で何をしたいというのだね。布団は寝る場所なのだが?」
くそ、こいつクズだな。私の安らぎの場所はないってわけか…こんなことなら死にたくなかった!
いやいや、後悔させてやるんだから!私を利用してお金を稼ぐこと!作者に迷惑かけてやる!!どんな嫌がらせをしてやろうかな。魔王を倒さないとか?魔王出てくるかわからないけど。
「それじゃあ目を瞑ってくれ。今から記憶をあっちに送る」
記憶を送るってことはよくある急に前世の記憶を思い出す的なあれか!いやぁ楽しみだな。流石におばさんからのスタートはないと思うけど。できるだけ若い方が嬉しいいな。よし、目を瞑るか。
「目を開けるがいい。そこはもう異世界だ」
「今こそ嫌がらせをする時!!やだよーん!ずっと目を閉じててストーリーいつまでも始まらないじゃん!ってやつやるんだから!私は一生このまま!ここで人生を終えてやるっ!」
「早く目を開けろ!殺すぞっ!!」
ひっ、、流石に作者に殺すって言われるのは洒落にならないって!マジで消されかねない。ここは素直にさっさと目を開けよう。
「大丈夫ですか?大丈夫ですか!?誰かお医者さんはいませんか!?」
「あれ、私は…ここは…」
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