第2話 小学生
初めて「友達」が出来た。その友達はとにかくよく笑うのだ、なんでもない話でも気休め程度には笑ってくれる。何気ない日常を送っていたある日友達から「家に行っていい?」と聞かれ俺は初めて嫌な顔を出してしまった。良く考えれば家に友達を連れて帰ったことなどなく皆喜んでくれるのだろうか?親には叱られないだろうか?なんてことが俺の頭を過り少し躊躇して「ここで断れば友達じゃ居られなくなる..」と思ってしまい家に呼ぶ事にした。家に連れて帰り母親に事情を説明し遊べることになった。部屋でゲームをすることになり今までにない集中をして勝利し喜び叫んだ。すると廊下から嫌悪と怒りを混ぜた足音がこちらち向かってくる。俺は震えた。祖父なら即終了だ...足音は次第にドアの前に立ち怒号と共に扉が開き祖父が入り込んできた。「うるさいわァ!!」俺たちふたりは酷く怯えた。悪いのは俺だ、友達は叫んでなんかいない。俺は祖父に「おっきな声出してごめん..」と即座に謝った。すると祖父は「歯を食いしばれよ」と俺に忠告を残し俺は「またかよ、、でも友達の前でなんてな..」と涙し叩かれた。ここまでは、当たり前だった。俺が深く傷ついたのはここからだ。俺を叩き終わったあと祖父の視線は友達に置かれ俺は嫌な予感が止まらなかった。友達が怯え祖父が怒り何も出来ない自分が嫌になった、なんでこんなことになるんだ俺が大きな声を出したばかりに...友達が殴られるんだ。この後はお前らの想像に任せる。
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