第23話 羅生門を超えたおれごん
下記が拙作をcomic-copilotにて分析した点数です。発表順で並べてあります。
長編1〜3作の得点などはまるでその3つの人気をみてから数字を出したかのよう。まるで比例しています。
処女作90点
短編①85点
第2作80点
短編②75点
短編③78点
第3作72点
comic-copilotとはAIによる小説の自動分析。時代は恐ろしいほどに進んでおりますよぉ〜。
小説家になろうにて懇意にしてくださる方よりその存在をご紹介いただきまして。さっそくやってみた次第。
別途有償による添削も近日中に。第3作の惨敗をむしろ逆手に、しっかりとテコ入れをする所存でございます。
さて、上記データを見てお分かりのように、完璧な下降線です。理想的ですらある右肩下がり。これが売り上げなら絶望しかないですが、トラブル件数であれば御の字です。しかしまあ、おれごんの場合は売り上げに等しいですよね……。
やはり退化しているんでしょうかおれごん……。どんどん目減りしているのか、どんどん摩耗しているのか。
目をみはったのはAIの的確な指摘。およそ内容を汲みとってくれており、作者の意図との齟齬がほとんどありません。そのうえでの指摘です、ほぼうなずかざるを得ない。足りない、わからない、取捨選択の是非、いちいちもっとも。
しかし実際に書くにあたっては、あちらを立てればこちらが立たず。両立を目指せばくどい、長い。中庸をめざせばどっちつかず。
評価が低くなかったのはむしろ、くどかった、丁寧に描いた処女作だけ。
一番いいのはもちろん、正確に的確にを『簡潔に』述べること。
つまり。
長いのは稚拙さゆえ。だからムリに近道したものは手抜き。
どんなに突飛な設定でも、魅力的な主人公でも、きちんと地に足がついていなければ瑕疵となり、それが全体としての魅力をそこね、総合的な得点が低くなる。
これには実感も重なります。
私が漫画を読むとき、どんなに絵が綺麗でも面白くないと断じたらそれ以降続巻を買うことはありません。より詳しくは、どんなに面白くても二番煎じだな、テコ入れが空転しているなと気づいたら。不快な展開だな、輝きを失ったなと感じたら。
これらと拙作は同じなんですね。当然です、同じ読みものなのですから。
どこかに欠点があると大きく読者さんの心象をそこないます。点数を下げる。酔わせてもらえないお酒を買う人などいません。(ノンアルコール飲料を指すのでなく、おいしさのこと)
それはすなわち読者さんの離脱を増やし、ランキングの順位を下げ、編集者さんの不興をかう。
comic-copilotで90点を獲得できた処女作は、やはりよく読まれました。★は振るわずとも、PVはまあまあありました。
読まれるとは、続けて読むだけの価値が作品にあると見出されたときに初めて生じるのですね。偶然でなく必然。
そんな当たり前を今さらながら。まるでいま発明したかのように。
ちなみに、試しにと入れてみた羅生門は90点でした。私の処女作と同点! いえ、畏れ多いことです……。
第4作はなんと95点でした。あやつはまあまあやりますぜ。
ただし、あれを小説と受けとってもらえた場合に限りますが。マンガ原作賞に送ればよかったと、今さら後悔しています。
しかしですよ。第4作は小説だからこそ群像劇になるんです。小説の形態が最適解、マンガにしたらおかしみは半分しか残らないでしょう。
サウンドノベルは立派なゲームだったじゃないですか。だったらおれごんの実験的小説も小説では?
いくら言葉を並べても客観視してみれば。
ううむむむ、期待は薄いかと。
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