第22話 やはり落選

 星海社FICTIONS新人賞は今回も落選でした。これだけ連絡がないと発表のだいぶ前からでもわかるんですね。あきらめて次のアイデアを練っていました。


 今回のご指摘は、単純に面白くないと。

 下段でした、下段。おれごんの実力はやはり下段。

 上手な方は手を変え品を変えしても上段ですよ。醸すべきおかしみは必ず成立させています。さすが。

 しかしおれごんは下段。収まるべき位置へと死に戻り。


 最初の作品は長すぎるとのお叱りでした。

 次が冒頭にインパクトが足りない。それと、もっときちんと調べてからものを書け。

 それで今回は下手くそ、でした。


 これって、要約すると『お前の話は長い。まあ短くしても下手くそなんだけど』ってことですよね?

 ちゃんと面白く書いたつもり、だったんですけどねえ。

 もしかしたら、すでにご存知の人が読んだら面白い、楽屋オチ程度の出来だったのかもしれません。


「そうそう!」

「あるある!」


 でも大多数である、オレゴン州を知らない方の反応は?


「へぇ。ふ〜ん」そっ閉じ


 感覚がずれているんですかねえ。そんなに面白くなかったです?

 どうやら良かれと思って加えた改変も逆効果。コメディ要素の工夫をすべったと指摘されるのはつらい……。

 センスないんですかねえ。普段のトークは好評なんですけど。もしかして忖度だった? そんなはずは。アメリカ人にも通用していたのできっと大丈夫……。


 元から評価の高い作品ではなかったので、読者の心象はさらに悪化したもよう。おわた。

 やはり人気というものは正しく作品を評価しているんですね。これはもう、そっと仕舞って今後外には出さない方がいいでしょうねえ……。第3作はこのままお蔵入りとします。




 非常にまずいです。非常にまずい流れがきています。おれごんの作品って、実は右肩下がりなんですか?

 第4作はおれごん四天王の中でも最弱、風が吹けば飛ぶような作品です。ところが困ったことに提出済み。手直しも引っ込めることもあたわず。あべし。


 とある挑戦を奇策と笑って済まされるか、小説への冒涜と受け取られるかで大きく評価が分かれます。

 んま、小説というものを知らないがゆえの暴挙、十中八九は冒涜、の方でしょうねえ……。たわらば!


 ダメですか? これを面白いと捉えているのはおれごんだけ?

 これだけは守ってくださいというルールを外しにかかりました。かなり実験的な作品に仕上がって。その結果やいかに?

 6月には判明しますが。


 いやもうこれ、ダメでしょ。怒られて終わりです。また滑ったと言われます。おそらくはこう。


「これは小説になっていない」

「小説をバカにしている」

「次回は小説を送ってきてください」


 もう提出済みなんですよおおおおおお!

 本当に欄外の可能性が出てきましたよ。寸評すらなく、『誤応募;おれごん未来』と名前だけ表記される未来が見えます。

 酷評されたうえで本当に発表できるのか。

 今回はできませんでした。次回もできないかもしれません。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る