第20話 お姉ちゃんにおまかせ
最近、碧愛の様子がおかしい気がする。
前は1番お兄さんのから距離を取っていたのに、今では橙愛と同じくらい距離が近い気がするのだ。
今日も学校から家に帰りみんなで宿題をやっていたが、前より一生懸命に取り組んでいる気がする。
それもこれもお兄さんと走る練習をし始めてからだ。お兄さんは一体碧愛に何をしたのだろう。
私の妹の碧愛に手を出すんじゃなかろうか。お兄さんであろうと、妹たちに手を出そうなんてまだまだ早い、こんなにも可愛い妹たちは私のものだから誰にも渡すつもりはない。
でも、碧愛は前よりも笑うようになったし、勉強も運動も全力で頑張るようになっていてほとんど悪いことなんてない。
私の元から離れていくような気がして、寂しくて嫉妬してるだけだとわかってるからなんとなく嫌な気分になる。
今日もみんなでアニメの再放送を見ているとお兄さんが帰ってくる。
お兄さんが帰ってくる前にできることをやるわよとか言って碧愛がお風呂を洗ってお湯を貯めておいたからお風呂に入れるようになっている。
「おかえりなさいだぞ!」
「真白くん、おかえりなさい」
橙愛と碧愛がお兄さんの元へ向かっていく
「アタシ、お風呂を洗っておいたわよ」
「碧愛ありがとうな」
あ、お兄さんが碧愛の頭を撫でてる!しかも碧愛なんかすごく嬉しそうな顔をしてるし。むむむむむ、許せない許せないよお兄さん!
「あ!碧愛だけ撫でられてるのずるいぞ!
橙愛も撫でてほしいぞ!」
「アタシはお手伝いしたから撫でてもらったのよ!アタシだけの特権なんだからね!」
「「え?」」
「あ、べべ別に撫でてもらって嬉しいわけじゃないんだからね!もう、みんなお風呂入るわよ!」
碧愛が変なこと言うから橙愛まで驚いちゃってたよ。碧愛ってあんなにチョロいキャラだったけ?結構しっかりしてたはずなんだけどな、まぁ新しい一面で可愛いですけど。
お風呂に入る前にお兄さんにキツく言わないとね。
「お兄さん!碧愛に変なことしないでくださいね」
「お、おう」
「よ ろ し く お ね が い ま す ね 」
うん、スッキリしたこれなら多分大丈夫だろう。
さてみんなでお風呂に入ろう。
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