第16話 そういえば大学生


どんどん日々は過ぎて行きもう9月は終わり10月になった。俺も夏休みが終わり大学が始まってしまったのだ。

子供達が学校へ行くのを見送り、自分も大学へ向かう。久しぶり過ぎてなんだかめんどくさい。夏休みにいろんなことがありすぎていまいち大学へ行くモチベーションがわかない。そんなことを考えていても学校が始まってしまう。1限目講義を受けるため講義室へ行き講義資料を確認していると、話しかけてくる奴がいた。


「おーい、真白くーん!久しぶり!夏休み中連絡したのに全然遊んでくれないんだもん、何してたの?」


友人の橋本みなみだ。

入学式でたまたま隣に座ってたから話すようになってお互い漫画とかアニメが好きで仲良くなった子だ。よくゲームをしたり、漫画のグッツを買いに行ったりするような仲だが、夏休み中に映画とか誘われてたけど子供達を残して遊びに行く気にならなくて断ってたんだよな。ほんとのことを話すべきか…。うーん、変な風に思われてもめんどくさいし後で話す事にしよ。


「あぁ、ちょっと忙しくてね」

「そうなんだ〜それは仕方ないな〜ってなるか!心配してたのにそんな説明で納得するわけないでしょ。ちゃんと何があったか話してよ〜」

「ごめん。でもな〜まだ話せないんだよ。今回はこれで許してほしい。昼奢るよ。」

「んー。今回だけだよ!あとでちゃんと教えてよね」


橋本はやっぱり優しいな。あとで他にも埋め合わせをしておこう。

昼は橋本に奢り、午後の講義を一つ受けて帰路に着く。

今日の夕飯は何を作ろうかなあの子たちが喜ぶように美味しいの作らないとな。

帰り道でも子供達のことばかり考えてしまうのだった。



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