第9話 初登校

夏休みが終わり今日から学校が始まる。それなのに、みんな起きる気配がない。新しい小学校までバスで30分はかかるからもう起きないとまずいのだ。


「みんな起きて!!」

「クレ姉、うるさい」

「起きたぞー!」

「寝てるんだから静かにしないよ」

「「ぐーぐー…」」


橙愛しか起きてくれない、うるさいとか言われるとお姉ちゃん悲しいな。昨日はトマトの収穫をして、意外と楽しかった。夕飯はトマト沢山カレーに冷やしトマトでみんな沢山食べて幸せだったけど、疲れて眠いのはわかるけど学校なので起きてくれないと困る。


「起きて!!」


みんなのカーテンを開けてエアコンを止める。


「ちょっ、眩しいわ」

「ほら朝ごはん食べて学校いくよ」


碧愛はまだまだ眠そうにしてるが、無理矢理起こして朝ごはんを食べる。お兄さんは朝はパン派らしいので私たちも朝はパンを食べる。お兄さんはコーヒーを飲むけど私たちは牛乳。すごく勧められるけどコーヒーは苦くて飲めないよ。




「いってらっしゃい」

「「「「「「言ってきます」」」」」」


お兄さんと挨拶をし家を出る。

バズに乗って移動をするのだがみんなは眠いのかウトウトしてる。私の妹はウトウトしてても可愛い。なんでこんなに可愛いのだろうか、最高だからなんでも良いけど。


教室に着くと注目を浴びる、6人同時に転校なんて珍しいからだろう。自己紹介をするが姉妹だと知るとみんな驚いていた。

おいそこの男子、私の妹が可愛いからってそんな目で見て、変なことしたら許さないぞ。

そんなこんなで初日の学校が終わる。始業式の日だから午前中で終わりだ。


「伊里須さん、今日からよろしくね?」


隣の席の古見心実さんに話しかけらる。


「古見さん、よろしく」

「紅愛ちゃんって読んでも良いかな?」

「いいよ。私も心実って呼ぶね?」

「うんっ」


友達もできたし新しい学校でやっていけそう。何があっても妹たちは私が守る、何もないと良いけどね。    






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る