美ショタならイエスショタコン、ノータッチ! の方かしら?
というワケで、使えるコネと美幼児な容姿やらなにやらを駆使し、やって来ました神殿に!
神殿にやって来た名目としては、ヒス女の健康祈願という感じだ。
あの女、ヒスり捲りで表に出せないから、ずっと療養中扱いだし? 母親の健康祈願を子供が願うのは、なにもおかしいことじゃない。まぁ、むしろ……マジもんの動ける元気なくなる病気なっとけや! なーんて思ってたりするのは、内緒だけど♪
あんな母親の健康祈願を祈るだなんて、天使だと言われましたよ。はっはっは、なんだか使用人達は着々とネロリン(ネロ&ネレイシア)信者になって来てるわー。
拝まれても、偶の無茶振り(現在進行)以外なんにも出ないってのにねー?
んで、高位な神官に祈ってほしいと、子供らしく我儘を言って件の変態を指名してみましたっ☆
一応視察で、今日はネロたんの姿で来たんだけど……粘つくような視線がキッショいわっ!!
ネリー(ネレイシア)ちゃんで来てたら、どんな危険な目に遭っていたか……と思わせるようないやらしい目付きだ。全く、幾らネロたんが、幼くも既にどこか妖艶さの漂う美幼児(中身腐女子なあたしだけど!)だとしても、子供をそんな穢れた目で見るとはとんだクソ聖職者もあったもんだわ!
ちなみに、シエロたんをガッツリとそういう目で見ていた『腐女子のお前が言うな!』という苦情は一切受け付けない。そういう目で見てはいても、あたしは実行に移そうだなんて、健全な青少年の育成に害悪になりそうなことは絶対しないもん! イエスロリコン、ノータッチ! うん? いや、美ショタならイエスショタコン、ノータッチ! の方かしら? せいぜい、ハスハスまでだもん!
ちなみに、親しい間柄(知人友人など)のお子様以外には、残り香をハスハスまでがギリギリだと思う。見知らぬお子様をぎゅっとしてハスハスすると、「お巡りさん、コイツです!」という風に、普通に通報案件発生だ。
まあ、それは置いといて。
「どこでお祈りをすればいいのでしょうか?」
変態を上目使いで見上げると、デレっと相好を崩しやがった。下衆な下心見えてんぞ変態が……と思いつつも、それはおくびにも出さない。
「そうですな。では、奥の方で祈りましょう」
と、神殿の奥へと案内される。
「ここからは、護衛の方はご遠慮を」
重厚な扉の前で、護衛を置いて行け宣言。
まあ、今日は神殿側には第三王子だという身分を明かしておらず、ただ高貴な身分の子女が母親の健康祈願をしたいとだけ伝えている。
ヒス女がアレなお陰で、ネロたんとネリーちゃんの露出が少なくて、尚且つあのクソ親父の関心が無いからこそ適った訪問だと言える。
渋る仕事熱心な護衛(ネロリン信者だった☆)を待つようにと説き伏せ、いざ扉の中へ!
ふむ・・・一応、普通の祈りの間っぽい。まあ、実はよく知らんけど。
「祈りを捧げる前に、その身を清めねばなりません。服を脱いで、神の前に生まれたままの姿を晒け出すのです」
厳か……を気取っているつもりだろうが、その色欲を全く隠せていない変態の、どこか上擦ったような声。って、このクソ変態は仮にも聖職者のクセして自分の欲望に忠実過ぎだなっ!? 早速手ぇ出す気満々かよっ!! とんだクソ外道じゃねーかっ!!
「・・・」
「なにも恐れることはありません。ご自分で脱げないのなら、わたしがお手伝いをして差し上げましょう。さあ、こちらへ」
と、伸ばして来た手に鳥肌が立つ。けど、別に怖いワケじゃない。
にこりと微笑み……
「おお、なんとも愛らしい笑顔を」
変態の顔面へ、プシュっと懐から取り出した香水瓶の中身を吹き掛ける。
「な、にを……?」
と、ガクリと崩れ落ちる変態。ハァハァ興奮していたから、よく効いたようだ。
香水瓶の中身は、即効性の痺れ薬。こんなこともあろうかと、用意しておいたのだよ!
「要人への傷害、もしくは暗殺未遂での重刑罰。それとも、嫌がる幼児を強姦しようとした変態として破門されるの。どっちがいい? 無論、両方でもいいよ? わたしは優しいからね。好きな方を選ばせてあげる」
驚愕に見開かれる変態を見下ろして聞いた。
「な、なにを? 敬虔な神の使徒であるわたしにこのようなことをしてただで済むと思うのかっ……どこの子息か知らんが、破門されるのはお前の一族だぞ! お前の一族を全員拷問に掛けて殺してやる!」
ふむ。どうやらまだ叫ぶ余裕があるらしい。王族に対する脅迫罪と殺害予告も追加だねっ☆
まだまだ元気そうだにゃー? ということで、もう一掛けイっちゃおー! 顔面にプシュっと麻痺薬お代わり入りまーす!
「うぐっ……」
「息、苦しくない? これ、あんまり使うと循環器系も麻痺して、呼吸器不全や心不全を起こして死んじゃうって聞いたんだけど・・・もう一掛けくらいしといた方がいいかな? 何回まで掛けたら死ぬか、実験してみるのも悪くない。ねえ、知ってる? 呼吸困難って、相当苦しい死に方なんだって」
ちゃぷちゃぷと香水瓶を揺らすと、青い顔で必死にゆるゆると首を振り、ずりずりと後ろへ退ろうとする変態。
「間違うなよ? 手前ぇの命を握っているのは、わたしの方なんだよ。立場を弁えろ」
とりあえず、拘束した方がよさそうではある。けど、こんな変態に触るのは嫌過ぎるっ! ネロたんが穢れちゃうわっ!! ということで、ネロリン信者の護衛を呼ぶか。と、思って顔を上げたら……
バンっ!! と、扉が蹴破られ、見知らぬ騎士が数名押し入って来た。
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