奇跡的に理想ドンピシャリの美少女が転校してきたが、何か様子がおかしい……

九傷

奇跡的に理想ドンピシャリの美少女が転校してきたが、何か様子がおかしい……

 


 男女関係なく、誰しも異性の理想像というものがある……ハズだ。

 理想の顔、理想の体型、理想の髪型、理想の背丈、etc...

 見た目だけでも多岐にわたるというのに、そこにさらに性格や声など見えない部分にまで理想は存在するため、自分の理想ドンピシャリの異性と出会える確率はそれこそ天文学的に低いだろう。


 人を好きになる要因は様々あるが、見た目から入るのであれば大抵の場合理想像からいくつかの項目を妥協することになる。

 たとえば顔は好みだけどスタイルはイマイチだとか、逆にスタイルは理想そのものだけど顔が……というようなことは多々あるだろう。

 そういった場合、自分の中でどの項目を重要視するかで「合格」か「不合格」を判定し、好きになるor付き合うかが決定される。

 こういう言い方をすると打算的でいやらしい人間に思われるだろうが、あくまでも見た目だけで判断する場合なので悪く思わないで欲しい。


 ちなみにこういった妥協ができないタイプの者は、周囲から理想が高過ぎるだとか、もっと現実的になれよなどと諭されることになる。

 俺はまさにその理想が高いタイプで、高2になった今も彼女はおろか好きな人すらできたことがない。


 ……いつかは俺も、妥協する日が来るのだろう。

 生涯独身を貫くのであれば話は別だが、結婚し普通の家庭を築くつもりならば、必ず妥協は必要になるからだ。

 それを思うと、今から憂鬱な気分になる。

 だって、妥協するんだぞ?

 妥協して結婚したり付き合うというのは、相手の女性に対して失礼じゃないか……


 よく勘違いされるのだが、俺は別にホモではない。

 普通に女子が好きだし、性欲も思春期男子の標準以上は確実にある。

 だというのに、女っ気がないというだけでホモ扱いしてくる輩の多いこと多いこと。

 ちょっとクラス1の美少女(俺の主観では)である月宮さんを冷たくあしらったくらいのことで、有り得ないだの目が腐ってるだのホモだのと散々言われ続け、いい加減辟易している。


 確かに月宮さんは可愛いと思うし、スタイルも決して悪くない。

 だから他の男子たちの言い分も理解はできる。

 ただ、残念ながら俺の理想とは少々異なるというだけの話なのだ。


 チラリと隣の席の月宮さんを見る。

 真面目な彼女は、始業前から1限目の授業の準備をしているようだった。



(……可愛いな)



 綺麗に切りそろえられたぱっつん前髪。

 わかっている。とてもわかっている。

 この前髪だからこそ彼女のクリクリっとした愛らしい瞳が強調され、素晴らしい魅力を発揮するのだ。



「……倉橋君? な、なにかな?」



 俺の視線に気づいた月宮さんが、少し顔を赤らめながら尋ねてくる。

 恐ろしくあざとい表情――、俺でなきゃ一撃でやられてるね。



「いや、今日も月宮さんは可愛いなと思っただけだよ」


「~~~~~っ!?」



 これは俺の嘘偽りのない気持ちだ。

 月宮さんは可愛い。それは間違いない。


 ――しかし、ダメなのだ。

 何故ならば彼女の髪型が……、ショートボブだからだ。


 前髪ぱっつんまでは良い。むしろ最高と言っても過言ではない。

 ただ、俺の理想は黒髪ロングのぱっつんなのだ。


 恐らくほとんどの人間が、俺の理想などくだらないと思うことだろう。

 しかし、俺にとってはとても重要なことなのである。


 月宮さんは髪の長さ以外は、俺の理想に極めて近い逸材とも言える存在だ。

 流石の俺でも、「もうこの子でいいんじゃないか?」という悪魔の囁きが何度も聞こえてきた。

 その度に俺は鉄の意志でそれをねじ伏せてきたが、油断していると持っていかれそうで少々怖い。


 やはり、席が隣というのがマズイのだと思う。

 いつでも観察できる位置にいるため、つい何度も見てしまう。

 精神衛生上、大変よろしくない。



「こ、今度は、なにかな?」



 再度月宮さんを見つめていると、何かから立ち直った月宮さんが少し期待した表情で尋ねてくる。



「いや、早く席替えにならないかなって」


「そんなぁっ!?」



 今度も嘘偽りない俺の気持ちを吐露すると、月宮さんは銃で頭を撃ち抜かれたかのようなリアクションでのけ反った。

 普段大人しい月宮さんとは思えないオーバーリアクションである。中々に面白い。



「うぅ……、倉橋君、私の情緒はもうメチャクチャだよぅ……」


「あ! また倉橋が琴音のこと泣かしてる!」



 そんな面白い月宮さんの反応に気づき、学級委員である日笠さんが駆けつけてきた。

 日笠さんは月宮さんと幼馴染らしく、俺が月宮さんをションボリさせると必ず割り込んでくる面倒な存在だ。

 二人とも美人なのでとても絵にはなるのだが、日笠さんは月宮さんと違っていつもプンプンしているので正直怖い。



「おはよう日笠さん。相変わらず怖いね」


「いきなり怖いってアンタ……! ちょっと失礼じゃない!?」


「いや、だって本当に怖いんだって。美人は怒ると迫力あるって言うだろ? まさにそれだよ」


「び、びじ……っ!? アンタ、またそんな心にもないことを!」


「いや、本音だよ。月宮さんもそう思うよね?」


「う、うん、百合ゆりちゃん、凄く迫力あると思う」


「こ、琴音まで!?」



 そんな風にワイワイとやっていると、前方の扉が開き担任が教室に入ってきた。

 まだチャイムは鳴っていないので、タイミングとしてはかなり早めだ。



「あ~、お前ら静かにしろ。突然だが、転校生の紹介をする」



 転校生……?

 その言葉に一瞬我が耳を疑う。

 というのも、アニメや漫画などでは珍しくないが、高校生になってからの転校生イベントというのはかなり珍しいことだからだ。

 高校、特に私立では定員の問題や学力差などの問題があるため、転校すること自体難しいとされている。

 引っ越しなどが理由でない場合受け入れないという学校も多い。

 だから実際に転校イベントが発生したという高校生は滅多にいないのだが、まさか自分が体験することになるとは……


 転校生が、先生に招き入れられ教室に入ってくる。

 踊ら置くべきことに、なんと女子だった。

 転校生イベントで、さらに異性ともなるとかなり希少なケースだ。

 転校生が正面を向く。

 ――そして、目が合った。



「っ!? ば、馬鹿な!」



 その少女は、黒髪ロングの前髪ぱっつんで、胸は制服が浮くほど主張しており、腰はしっかりとくびれていた。

 正面からではヒップの肉付きまではわからないが、輪郭的に小ぶりではないことはハッキリとわかる。

 そして鼻筋は通っているが、彫りはあまり深くなく、日本人に親しみやすい優しい顔つき……

 彼女は、見た目における俺の理想ドンピシャリのビジュアルをしていた。


 転校生の登場にクラスは騒然としていたが、俺が急に席を立ちあがって大声を出したため、一瞬静けさに包まれる。

 だからこそ、その美しい声はハッキリと俺の耳に届いた。



「これから、末永くよろしくお願いしますね? 倉橋 誠二君♪」






 ◇





 おかしい。

 何かがおかしい。

 いや、全てがおかしい。


 ・美少女が転校してくるというレアイベントが発生→おかしい

 ・その美少女が俺の理想ドンピシャリだった→おかしい

 ・さらにその美少女が俺の名前を知っていた→おかしい


 細かく分類すればもっとあるが、とりあえずこれだけでも十分異常事態だ。

 そして現段階ではまだ確定しているワケじゃないが、恐らく性格も俺の理想そのものな気がする。

 これを偶然と一言で片づけられるほど、俺は楽観主義じゃない。


 それに、何よりも気になることがある。

 彼女の――名前だ。

 俺は彼女の名前を……、知っている気がする。



 帰りのホームルームが終わり、俺は即座に教室を出ようとする。

 それを阻むように、転校生が立ちはだかった。



「倉橋君、一緒に帰りましょう?」


「……悪いけど、遠慮する」


「何故ですか?」


「急いで帰らなくちゃいけないから」


「そういうことでしたら、ご一緒しますよ?」


「いや、マジで大丈夫なんで。それじゃ!」



 俺は強引に会話を終え、転校生の隣をすり抜ける。

 その際に「どうせ――」と何か聞こえた気がするが、無視して走り出した。



(一刻も早く、確認しなくては……!)














 家に帰り、俺は制服も着替えず机の中を漁る。

 3年前、正気に戻った俺はアレ・・を机の奥底に封印したハズだが……、見つからない。

 まさか、誰かに回収された?

 いや、ウチの親はプライベートは守る主義なので、机の中には手を出さないハズ……

 外部犯の可能性もあるが、わざわざあんなモノをピンポイントで盗む者がいるとは到底思えない。

 しかし、だとしたら何故――



「探しても、絶対に見つかりませんよ?」


「ひぃっ!?」



 背後から響いた美しい声に、俺は思わず情けない声上げて跳び上がった。

 振り返らずとも、そこに誰がいるのかわかる。

 俺の理想通りの声質、声色……、間違いなく、彼女だ。



「何故、ここに?」


「それはもちろん、今日から私もここに住むからですよ?」


「はぁっ!? な、何を言って――」


「だって、アナタがそう設定・・したんじゃないですか♪」


「っ!?」



 設定……、今この女は、間違いなく設定と言った。

 それはつまり、『あのノート』の存在を知っているということだ。



「お、お前! あのノートを盗んだのか!?」


「盗んだなんて人聞きの悪い。私がそういう悪いことをしないのは、アナタが一番よく知っているじゃないですか。あ、それとお前だなんて呼ばないでください。私には、『神楽坂 恋かぐらざか れん』という素晴らしい名前があるのですから。当然知っていますよね? 何せ、アナタが名付けてくれたのですから♪」



 神楽坂 恋……

 そうだ。確かにこの名前は、当時の俺が名付けた、俺だけしか知らないハズの名前。

 苦い思い出として記憶の彼方に追いやっていたから自信がなかったが、やはりこの名前は……、俺が創作した、俺の理想のヒロインの名前だ。


 中学2年の頃、俺は多くの青少年と同様に中二病を患っていた。

 そしてそのとき生み出された黒歴史ノートが、特級呪物である『俺の理想のヒロイン設定帳』だ。

 神楽坂 恋は、その特級呪物に記載されている、当時の俺の理想が全て詰め込まれたヒロインの一人である。



「盗んだのでないなら、何故あのノートの内容を知っている! アレは誰にも見せたことないハズだぞ!」



 あんなモノ、誰にも見せられるワケがない。見られたら羞恥で死ぬレベルである。

 だからこそ、特級呪物なのだ。

 ……俺は何故そんなものを処分せず封印したのだろうか?



「ええ、当然です。あの内容は、私とアナタだけの秘密なのですから」


「……意味がわからない。お前は何を言っているんだ?」


「そうですねぇ……、信じてもらえないかもしれませんけど、一応聞きますか?」



 何を言い出すかわからないという意味で、恐怖はある。

 しかし、聞かないというワケにもいかないだろう。



「ああ、聞かせてくれ」


「では、付喪神つくもがみをご存知ですか? あ、いえ、ご存知なのは知っているんですが、一応」



 付喪神……、そうきたか。

 当然、その存在はよく知っていた。

 中二病だった俺は、当時色んな作品の設定を読み漁っていたし、実際に自分で創作したこともある。


 付喪神とは、簡単に説明すると「道具は100年経つと精霊を得て変化する」という昔話から生まれた妖怪だ。

 神と付くが、分類的には妖怪として扱われている。



「知っているが、まさか自分が付喪神とでも言うつもりか? アレは俺が書いてから、100年どころか5年も経っていないハズだぞ」


「100年というのは人間が考えた設定ですので、実際はそれに込められた情念が強ければ付喪神と化すケースは多々あります。特にアナタ――もう面倒くさいので設定どおりご主人様と呼びますね? の情念はそれはもう強く激しく、濃いものでした。私が付喪神と化したのは必然だったと言えるでしょう」



 思春期の青少年が持つ欲望や熱意パワーは凄まじいものがある。

 それが怨念や情念の類となり、物に宿るのかと言われれれば、わからなくはない気がする。

 だからと言って、到底信じられることではないが。



「じゃあ、お前は妖怪ということか?」


「いいえ、違います。私は正真正銘、人間ですよ」


「……いや、言ってることが滅茶苦茶だぞ。だったら、さっきの話はなんだったんだ?」


「厳密に言うと、今は人間になったということです。少し誤解があると思いますが、付喪神になったからといって、普通は喋ることもできなければ自分で動くこともできません。ただ意思や自我が宿るだけなのです。例外はありますけどね」


「その例外がお前ということか?」


「いいえ。私は所詮生まれて1年程度の付喪神なので、そんな力はありませんでした。ただ、私の本体であるノートに込められた情念は本物だったので、私は自らを触媒とすることで受肉を果たしたのです」



 受肉……?

 それは確かキリスト教の……、神が人の肉体を得るとかそんな話だったか?



「残念ながら触媒となった私の本体は失われてしまいました。ですから、探しても絶対に見つからないのです」


「じゃあ、あのノートはもうこの世にはないのか?」


「はい」



 俺はそれを聞いて少しホッとしてしまった。

 この女の話を信じたワケじゃないが、アレがこの世から消えたのであればひとまずは――



「ですが安心してください。あのノートに書かれた内容は、全て私に引き継がれています。顔や髪型は完璧にご主人様の理想通りでしょう? それに、もちろんカラダも……。3サイズは上から90-59-86のGカップですよ? なってみて初めてわかりましたけど、凄いスタイルですよね」



 そういって恋(仮)は自分の胸を持ち上げて見せつける。

 こんな状況だというのに、俺の目は完全にソレに釘付けになった。

 悲しい男のサガである……



「か、書いた数字なんて、もう覚えていない!」


「そうかもしれませんね。でも、嫌いじゃありませんよね?」


「それはもちろ――って違う! 俺はそんな話信じないぞ!」


「ご主人様が信じられないのは仕方ないと思いますが、実際に設定はこの世界に適用されています。私がこの家に同居することになったのも、ご主人様が同棲しているという設定をしたからです。それが強制力として働いているからこそ、ご主人様のお母様からも何の問題もなく受け入れられました」


「なっ!? じゃあ母さんは、お前がこの家に住むことを既に認めていると!?」


「はい。ご主人様とは幼馴染で、昔引っ越しで別れることになりましたが、私だけこの国に戻ってきて一緒に暮らすことになった――という設定です」



 なん……、だと……

 そんなこと、あるワケが……







「え? だってアンタたち、将来は結婚するって言ってたじゃない? 大きくなったら一緒に住むって言ってたでしょ?」



 本当だった。

 母さんは、洗脳でもされたかのうように偽りの記憶が植え付けられていた。なにこれ怖い。



「あ、安心していいわよ? 母さんアンタたちの部屋にはなるべく入らないようにするし、夜は耳栓して寝るから」


「っ!? え、母さん、何を?」


「やだ! 言わせないでよぅ!」



 バシンと背中をはたかれる。

 一体何のことかと、思わず恋(仮)を見る。



「? 設定どおりじゃないですか?」



 設定…………、ハッ!?

 た、確かに俺はあの頃、血迷った設定を書いた覚えがある。

 封印した記憶なので詳細はちゃんと覚えていないが、こんなことを箇条書きにしたような……



 ①朝は〇〇〇で起こしてもらう

 ②昼は学校の人気ひとけがないところで○○〇してもらったり、〇〇〇〇したりする

 ③夜は空が明るくなるまで〇〇〇〇三昧



 性欲魔人か!

 いや、今でも似たような願望はあるが、いくらなんでも酷すぎだろう。

 猿より酷いぞ!?



「あ、心配しなくても大丈夫ですよ。私ちゃんと処女ですが、技術の方は物凄いという設定どおりなので!」


「そ、そんな心配はしていない!」



 それよりも、重大なことに気づいてしまった。

 俺は他に、一体どんな設定・・・・・・・を作った!?

 あの頃の俺は中二病だったため、恋に色々な設定を盛った覚えがある。

 しかし、忌まわしき記憶であるがゆえに、その記憶を意識的に記憶から抹消していた。

 その中には、もしかしたらとんでもない内容も含まれているかもしれない。


 恋(仮)の言っていることは全て嘘で、本当は悪質なストーカーで俺のノートを盗んだだけという可能性はある。

 ついでに凄腕の催眠術師で母さんを洗脳し、理想の体を作り上げるだけの財力を有しているという可能性もなくはない。

 だがしかし、本当にあのノートから生まれた存在なのだとしたら……、最悪俺の人生は終わってしまうかもしれない。



(……よし、逃げよう)







 俺は夜、恋(仮)がシャワーを浴びている隙に家を飛び出した。

 行くアテはない。しかし、あのまま家にいたら俺は干からびるまで絞りつくされる可能性がある。

 あのノートの設定がこの世界に強制力として働いているのであれば、俺が絶倫魔人になっている可能性もなくはない。

 しかし、仮に肉体がもっても精神がもつ気がしない。


 幸い、何故か貯金箱に大量の金が入っていたので、とりあえず生きる分には何も問題ないハズ。

 とりあえず最初は漫画喫茶で――



「漫画喫茶でシますか?」


「ぎょえええぇぇぇっ!?」



 公園のベンチで一休みしていたら、いつの間にかバスタオルを纏った恋(仮)が隣に座っていた。

 なんで!? 怪奇現象!?



「ふふ♪ ご主人様と私は、夜は必ず一緒にいる設定だったでしょう?」



 なんでそんな設定したんだよ3年前の俺ぇぇぇぇっ!!!!!

 バカなの!? 死ぬの!?




 結局俺は、家に帰らざるを得なかった。

 以心伝心というクソ設定のせいで、俺の考えは全て筒抜けだったらしい。

 確かに、恋(仮)の感情も俺には筒抜けになっているようだ(主にしゅきしゅきオーラが凄い)。


 冷静になってみれば、案外今の状況は悪くないのかもしれない。

 未だ不明な謎設定は多いが、少なくともあの頃の俺にNTR好きなどの嗜好はなかったハズなので、精神が壊れるような事態にはならないハズ……だといいなぁ……


 ただ気になるのは、中二病ゆえに設定した可能性のある痛い要素と、他のヒロイン・・・・・設定についてだ。

 アレがどういうカタチで世界に反映されるのか……、正直あまり覚えていないが、嫌な予感しかしない。



 俺はこの先、生きて高校を卒業することができるのだろうか……?

 神よ! 今から別の設定を書きなおすから、なんとかしてくれ!




~おしまい~



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