序章
なぜ、どうして?
一体なにが。
ひとつも考えがまとまらない。
でも一つだけ
でもそれをする事を、父も兄も望んではいまい。
何も望まれていないと思っていた自分に、
それを守る
アルカーナ王国の北の
だがしかし、
イルは
族長の
ただ、イルには六つ上の兄がいるが、兄と
イルと兄は
そして、一族の
父はそんなイルをどう思っていたのか。
元々
最近では
なんの力も持たぬ
あって無いようなもの。
それでも、イルは
特に必要とはされなかったけれど、かと言っていじわるをされるわけでもない。
少女というより少年の様な
里の民や父が自分を必要としていないと言う事を気にしなければ、なにも
だが、運命の輪はというものは時として
この日、いつもの様に野原を
小さな里はイルが里を
そこで見たものは、もうすでに事切れた兄と自らの血で
父は
父が持っていた
イルは
人に
「
「
一族の
しかし
これは、なにも出来ない自分に与えられた
族長である父を
必死に
……しかし……
「……イルよ」
久しぶりに聞いた父の声は深く、そしてイルが知らない
「イルよ。……わが
……お前はいきなさい」
そう言うとイルの耳元でなにかを
その
『
イルは
「いいか、この
人の
しかし
その
イルは
自分には
愛はないと思っていた父が、ちゃんと自分を大切に思っていたことを。
『……
私も残る! ここに!
人の言葉を
「……私はもう助からぬ。
よいかイルよ、
ここで死んではならん。……生きるのだ」
最後の願いだ、生きてくれ。
そう言って抱きしめてくれた父の手は暖かかった。
小さく、最後にすまぬと聞こえた気がした。
事切れた父の側を
鼻をつけて
そうしている内に火の手は
行かなければ。
父の願いを
↓このお話しの
終わりのはじまり
https://kakuyomu.jp/works/16817330668440716307/episodes/16817330669152975187
────────────────────────────────
☆ここまで読んで下さって有り難うございます! ♡や感想等、お聞かせ願えると大変喜びます!☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます