第3話 目と目が合う
お昼ご飯を食べ終わり、みんなで音楽室に入ると
朝に見たような黒い塊が浮いていた。
さっき見たものは雲みたいな形だったが、今回はちゃんと実体がありそうなやつ。更に顔と捉えていいようなパーツもあった。
( ' - ' )
記号で言うとこんな感じだろうか。
「……近づいてみよう」
空とレイがそれに向かう。
黒い塊は近づいてくる空にものすごいスピードで近づき、パンッッとぶつかった。
「いっっったぁぁぁ!!!」
左手を抑えながら空がしゃがみこむ。
黒い塊はレイの方を向く。
レイはすかさず椅子を構え、塊に向かって振り下ろした。
パンッッッッッ
塊が破裂して、消えた。
「お祓い行こ?ほんとに怖いんだけど」
桜が震えて半泣きになりながら言った。
躑躅が「とりあえず落ち着いて」となだめる。
「さっき幽霊視える友達いるって言ったじゃん?あそこ霊媒師みたいな事やってる家系だったはずだから夏休みのうちにお祓い行こうよ。」
レイが提案する。
満場一致で行くことになった。
そんな訳で知り合いの霊媒師のいる神社へ行く。お祓いついでに色々聞いてみることにした。
結果的な収穫と言うと、まずその黒い塊はいわゆる成仏できなかった人、つまり幽霊だ。
霊の姿によって恨みの強さが違うらしく、黒い塊の霊は弱いとこのこと。
そして今は霊媒師に指定された場所(山)に8人で向かっている。
霊媒師がいいながら渡されたものを持ちながら。
ということで今
炭→麻陽
御札→空
大幣→菜々
弓矢→千草
鈴→千歳
剣→レイ
布→桜
紐→躑躅
を持っている。それぞれの道具と炭の使い方も教わってきた。らしい。
ライターで炭に火をつけ、その火をこれら7つの道具に着けて使う。ちなみに普通の人間が触っても何も起こらない。
おいおい霊媒師さん、私達は霊媒師を目指してるわけじゃないんだぜ?こんないかにもお祓いしますみたいな道具を私達に持たせて、私達を霊と戦わせるつもり?
……私の道具は???
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