ホラーちっくなお話
これはホントに雑談です。
夏に公開すべき話かもですが……まあいいや。
夏に読む人もいるでしょう、うん。
ちなみにこの話は、ノンフィクション、私の実体験です。
【一人足りない】
大学生の時、私は
時期はちょうどお盆あたりだったと思います。
ちなみにどうでもいい話ですが、まだ長野新幹線はない時代なので、急行電車が軽井沢までありました。
長野新幹線が出来てから、そのあたりなくなったんですよね。
今は知らないけど。
みんな事前にシナリオ準備してたくさん遊ぶぞー、というわけで。
実際一日に三、四回はセッション(シナリオを遊ぶこと)をやってたと思います。
食事とかは当然自分達で何とかするし、そんな買い物とか食事とかも合宿の楽しみですが、それ以外はほとんどゲームしてました。
当然、夜も。
で、問題は夜に起きました。
最初の夜だったか、二日目の夜だったかはちょっと覚えてませんが。
七人全員で食堂のテーブルを囲んで、会話しながらゲームをやってるのですが……私はふと、あることが気になって、仲間の人数を数えたのです。
ところが。
数えていると、それぞれの様子を当然見ることになるわけですが、その友人らも、視線が順々に全員をなぞっている。
なんと七人全員がお互いの人数を数えていたのです。
で、当然誰もがそれに気付く。
そして、あるメンバーが一言。
「なあ。一人足りなくね?」
言うまでもありませんが、その場に七人全員揃ってます。
ですが、
つまり、全員が同じように見える人数が一人足りないと感じていた。その場に、『八人目の何者か』がいると感じていたという事です。
これは最初の一夜だけではありませんでした。
夜みんなで遊んでいると同じ感覚に囚われるのです。
奇妙なことに、遊び終わったらその感覚は消えます。
なので、怖くて眠れないとかそういうことは、全くありませんでした。
ちなみに、この合宿はこれ以後、毎年(四年間)行われたのですが、翌年からはそういう感覚はなくて。
翌年からは後輩も少し参加してたので、『こいつが一年早く顔出してたんじゃね?』ということでメンバー間では納得しましたが。
後年、この話を親にしたら、より納得できる話をされました。
「オーチャン(私の父方の祖父の呼び方)が来てたんじゃない?」
オーチャンは当該の合宿が行われる三年前に亡くなってて、学生らと話したりするのがとても好きな方でした。軽井沢もよく行ってました。
私もとても好きな祖父でしたが……。
確かに学生七人が遊んでいるところにだけ現れていたと考えると、納得できる気がします。
時期もちょうどお盆。
あれ以後は起きなかったので確かめようもないですけどね……。
【誰かがいる】
これは、私が就職した最初の会社(私は現時点で三回ほど転職してて今の会社は四社目)で起きた話です。
その会社は横浜駅から歩いて五分ちょっとの、とある郵便局が入ったビルの二階にありました。ちなみにそのビル、そんな極端に古いビルではなかったと思います。
創業から二十年ほど経った、社員百人ほどのシステム開発会社(今でいうSIer)です。
当時は今ほど労働環境に対しては厳しくなくて、まあ要するに残業なんてのはして当たり前、それも定時が十八時でも、日替わり寸前くらいまで、というのも珍しくなかったのですが。
そこで、二十三時頃になると……何かいると感じるのです。
さすがに二十三時となれば、社内に他に人はいません。
しかし、確実にいると感じるのです。
存在感が結構半端なくて、なんならここと指定できるくらい。
なのですが、当然そこには何もありません。
奇妙なことに、記憶する限りこの現象は他に人がいた時に起きたことはありません。必ず、一人の時に起きます。
そして……私だけならいいのですが。
他の社員でもこれ経験してたんですね……。
それも一人や二人じゃない。
現象は全員同じです。
なので、ほぼ間違いなく『何か』がいたのだと思います。
ただし何がいたのかは全く分かりませんが。
なおその後、その会社は近隣のビルに移転したのですが、それ以後はそんなことは全く起きなかったので、少なくとも会社に憑いている存在ではなかったようです。
別の会社なりが入ってると思いますが、今もその現象が続いているかを確かめる術はありません。
◇ ◇ ◇
私が明確に『霊』っぽい存在を感じた体験は、他にもあった気がしますが、この二件だけは『気のせい』で済ませられないほどにはっきりと感じました。
そのため、私は霊的な存在の有無については、否定的立場になれません。
科学的には一切説明できないとしても、観測は一切できないとしても。
それでも確実に、何かはあるのだと思います。
それこそ、未だ観測されてない
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