ダイヤモンドより硬い物質
正月から何をやってるのやら、ですが。
一般的に地球で最も硬いとされるダイヤモンド。
その硬さはモース硬度という基準で最大の10。
修正モース硬度だと15、どちらにせよ最大。
ダイヤモンド同士でしか傷つかないとされてます……が。
実はそれより硬い物質は存在するようで。
●ロンズデーライト
別名『六方晶ダイヤモンド』という物質で、自然界に存在します。
と言っても隕石の中ですが……隕石が地上に落下した時の衝撃で『偶然』生成される類の物質だそうで。
ダイヤモンドより58%ほど硬いそうです。
ダイヤモンドより硬いということは、工業的な利用価値は極めて高いのでしょうが、いかんせん自然発生する可能性が低すぎる。
ただこの物質、実は超高気圧(100気圧以上)が必要なことを除けば、地上で創り出すことも不可能ではないそうで。未来においては利用されている可能性はあります。
●カルメルタザイト
イスラエルでのカルメル山で見つかったのでこの名前だそうです。
以前は宇宙にしかないと思われていたそうです。
2019年に発表された、新物質。
ただ、おそらくは宇宙から落ちてきた(つまり隕石に含まれていた)物質だそうで、おそらく地球では生成されていない物質だろうという事。
生成方法が不明で、まだ研究途上のようです。
●ウルツァイト
少量ですが透明度が高いものもあるそうで、宝石として市場に出回ってもいるらしいです。
ダイヤモンドより硬いのはもちろんですが、熱にも強いので工業的な利用価値も非常に高いと思われます。
ただ、人工的に生成するのは極めて困難というか、火山の噴火の過程で生まれる物質だそうで。ただ、工業的な利用はされてはいるようです。
●ハイパーダイヤモンド
こちらは逆に人工物質です。
ちなみに日本で作られました。
別名『ヒメダイヤ』というそうで、名の通り(?)愛媛県で作られたそうです。
ダイヤモンドをしのぐ硬度で、最近では1㎝くらいの結晶もつくれるとか。
今後利用が広がっていくと思います。
で、これらを凌ぐ超硬物質があるそうで。
●原子核パスタ
冗談の様な名前ですが、鋼鉄の100億倍の強度あるとされる、理論的に存在するとされる物質です。
どこにあるかといえば、中性子星の内殻。地球で言えばマントルに相当する部分でしょうか。
ちなみになんで『パスタ』なのかといえば、その構造が多様なパスタに似てるからだそうで。宇宙物理学で実際にそう呼ばれるそうです。
ちなみにこの物質を宇宙で最も硬い物質と発表したところでは、これの作り方も載ってるそうなのですが……
1.死にかけの超新星を爆発するまで煮込みます(約10億年)
2.つぶれた星のコアにある陽子と電子を中性子のスープになるまでかき混ぜます。
3.中性子シチューを潰してトロント(カナダの都市)ぐらいの大きさに丸め、結晶質の皮で覆ったら温度60万度で提供します。
というもの。
いや、意味が分からない(笑)
というかですね。
これ、多分ですがむちゃくちゃに重いと思うんですが。
だって中性子星って、直径は20km程度なのに、その重さは太陽のおよそ2倍です。つまり、とてつもなく密度が高い。
ちなみにこれ以上(太陽質量の8倍以上)になるとブラックホールになるそうで。
言い換えれば、ブラックホールにギリギリならなかった超重天体です。
スプーン一杯で数百トンとかでもすまないはずで。
そりゃあそれだけ凝縮されてれば、硬いだろうとは。
あくまで宇宙で最も『硬い』だけで、利用用途とかは問題外です。
そもそも採取が不可能……。
しかしこういう物質があるとか、宇宙はやはりまだ未知の世界過ぎますね。
実際、理論的な宇宙全体の質量・エネルギー総量に対して、現在人類が観測出来ているのは、わずか4.9%だそうで。
残る95.1%のうち、26.8%が
つまり、人類がいま見ている宇宙は、まだわずか5%程度ということに。
ぶっちゃけ、地球周辺(あるいは地球上)に
そういう意味では、魔法とかそういうのが本当に絶対に存在しないかと言われれば……ないとは言えないとも言えます。
そう考えるとロマンあふれてきますかね。
まあ、ダークマターとかはラノベだと失敗料理の代名詞ですが……(笑)
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