第2話月の欠片
小生は月の欠片だ
星になって君を照らしたいなんて思わない
人の心は悲しみの闇に溶けてゆくもの
ただただ一時の刹那に見惚れながら
打ち砕け日常 空虚を
乗り越えろ悲しみを
受け止めろ孤独を
J. Boy 吹きとばせ
その空しさってやつを
2023年10月の秋
久しぶり熱い浜田省吾のJ. Boyを聴いた
小生には12個上の兄貴がいたから
6歳の時には、もう浜田省吾マニアだった
昨夜眠れずで、始まるあの名曲、もう一つの土曜日が小生のなぜか子守唄だった
そしてもう1人長渕剛も、兄貴から叩き込まれた
3ヶ月であの隠れた名曲夏祭りのギターをスリーフィンガーで弾き語り
今のマッチョ剛とは想像つかぬロングヘヤーの細い綺麗な透き通しの声を
そのまま小生はコピーした
母にとてもいい歌ねと褒められた
とても嬉しかった
ふたつみっつくらいの
男の子が
おめんをおねだり母親に
僕もおどけて君におねだり
買ってよと
凄い情景だ
解釈は人それぞれ
人によっては甘っちょろい男
でも小生は
夏目漱石を思いだした
アイラブユーを
月がとっても綺麗ですねと
訳した夏目漱石の心持ちだった
今は遠い目で笑ってばかりいる幼き母さん
あー母さん
人並みに満たない者の存在は無いと
たたき込まれてく生存競争を
母さん貴方はどう思いましたか?
昔兄貴はバイクを、盗んで捕まったよね
有名大学法学部の親父と
工学部の貴方の弟
慶次さんを目指してたのに
いつの間にかコメディのように
兄貴は机も椅子も部屋の
外に放り出して、勉強しなくなった
元祖引きこもりの兄貴を、ねぇどう思った?
心配して会いに来てくれた友達には
大丈夫、大丈夫いまあの子は
疲れちゃただけ
すぐ治るから
ちょっと待ってあげてね
無理して笑った母さんを
小さかった頃の僕は朧気に
忘れないでいるよ
あー
あー
風になると兄貴は、家を飛び出した
今やフリーランスで、成功しやがった
脱税スレスレの癖に、親父や慶次さんの全盛期を超えたようだ
小生の一生分を3年足らずで
稼げくのかい兄貴?
あー
なかなか本編に滑り込めない
猿蔵と奥様と亀戸から、帰るシーンへと繋げたいのに奥様に、何時反抗期と遅れた訳を聞いてくるのかに、びくびくしてたら書けなくなってしまったのだ
あー
無理やり捻りだそう
捻れるように小生は
生きてきたのだから
奥様は兄貴が嫌いだった
小生と兄貴は正反対の性格だと
よく奥様に言われた
本当にあなた達兄弟なの?
顔も似てないし、何もかもが違うわ
あの人、全部自分が背負ってる雰囲気
滲ませちゃってよくないわー
例え心が紳士でも、あれじゃあね
奥さんの優子さんも、かわいそうだわ
会うたび帰り道
奥様は繰り返した
でも全然可哀想ではなかった
兄貴は何もかも自分で、家族の生活の全てを
請け負い賄う頼れる男だった
風呂もトイレも掃除して
料理も出きる男だ
ただ
星になって貴方を輝かす
貴方を守りたい
そんな男だった
星の裏側
本当の女性の輝きを見抜けない男
それが奥様は気にくわないのだ
小生は兄貴と違い、子供達の運動会も授業参観も入学式も卒業式も
1度も行かなかった
でも唯一女性の淡い輝きを知っていた
奥様はそれだけで良かったのだ
儚い妻よ
月がとっても今夜は綺麗だね
涙が
止まらなくなってきたよ
どうしよう?
うぶな女みたいに
今夜も熱く君に胸こがすよ
けどどうしよう
ホントにどうしよう
明日は明日で晴美と約束してる小生
心のネジはぶっ壊れた
背中から晴美に抱きつかれた時に
ぶっ壊れた
錦糸町駅ZARAの真横で、ぶっ壊れた
突然後ろから抱きつかれて
倫理のドア抉じ開けられ
そのまま群聚の中
キスしてた
ロンハーマンのGジャンで
キスしてた
ねぇねぇねぇ私の事好き?
あー
多分ね
愛してる?
まぁね
奥様と別れられる?
それはダメ
ぇー
約束じゃん!
それはダメ
でもさー
会うたび好きな気持ち
飛び越しちゃうよー
そっちだってこち亀の彼いるじゃん!
なんて余裕なふりしながら
晴美を諌めてゆく小生
本当は頭のネジもぶっ壊され、心の8割はもう少年に回帰してるくせに
自分の子供達の年齢を超え
回帰してるくせに
余裕なふりをした
抜群の記憶力とは恐ろしいものだ
高校時代彼女aとよく行ったお好み焼き屋さんのママに彼女に内緒で口説かれた事
お母さんに頼まれ近所のおばさんとデートしてドライブして、レストラン入ってタバコ吸ってカッコつけて、ソーダ水頼んで笑われたこと
学校の帰り道、彼女bと行った喫茶店のバスケットに入ったポテチの旨かったこと
横浜根岸駅から彼女cと歩いてドルフィンに行ったこと
ドルフィンとは
荒井由実の
海を見ていた午後に登場してくるレストランだ
山手のドルフィンは静かなレストラン
晴れた午後には遠く三浦岬も見える
ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった
もう湾岸線大黒ジャンクションと
マンションに邪魔されて
海は狭くて小生のソーダ水の中を
貨物船はもうとおらなかった
あー残念
昨日みた夢のよりも
もっとほとんど覚えてるので
小生はまた晴美といる時は20歳だった
奥様といる時は42歳と時を本当に飛び越えてく小生だ
こち亀を振っちゃダメだよ
なんでー
君はとっても可愛いからね
ストーカーとか変身させちゃうよ
錦糸町ショッピングモール
オリナスの4階フードコートの2人だった
こち亀もそこそこの色男なのは、晴美の写メで知ってるし、無理に焦ると人生ろくな事はないのも、42歳に小生にはわかるのだ
若さは眩しく素敵な事だが愚かな奴さ
焦れったい若さは
時に、時の空間に翻弄され
全てを見間違えてしまう
あー愛しき今や23歳の娘
夏子の幼き口癖は家でも外でも
いつも
待ちきれない
待ちきれない
だった
あー夏子よ
でも待ちきれなくて失敗して
間違えてもいいよ
そうやって失敗繰り返して
僕もやってきたんだよ
()夏子と晴美には語る言葉違うのである()
彼もいずれ他に彼女出きるだろう
焦らず時の流れにまかせようね
待てないわーおっちゃん
おっちゃんはさー私が他の男といてもなんとも思わないの?
えっ
鋭い質問だ
私が他の男に抱かれてもなんともなの?
思わないの?まで言わないせっかちな晴美
小生は基本独占欲が薄い
更に変態なのだ
でも晴美には言う
そりゃ辛いよ
そんなの聞くなよ
でもなんか違うわー
おっちゃん
あっそろそろ
サザンオールスターズライブ始まるよ
納得いかない晴美と上の階にあがり
サザンオールスターズのライブビューイングを楽しむ2人だった
中には色んな世代の人がいた
凄いサザン人気だ
桑田佳祐に魅了された人々
茅ヶ崎ライブでは間に合わず全国280箇所の映画館での10万人ライブビューイングだった
オープニングはC調言葉に御用心
1980年の歌だ
まだ小生も晴美も生まれてもいない
日本の宝だ
桑田佳祐は
胸をつかみうなじを味わい
やせた腰をからめ て
とぎれとぎれの声聞くだけでいい
恋をすればするだけ
女の泣いた顔に醒めてく
髪の長さや色気じゃ酔えない
と歌う
当時桑田佳祐はまだ25歳だ
なんて達観した人だ
巻き上げた髪や括れた腰に翻弄される小生はやはり20歳だったのだ
俺にだまって恋をしていた
あなたもやはりダ メね
甘い言葉で背中をいじられて
女ですものアンタこの頃移り気
なるがままに
深いわけなどあろうとなかろうと
桑田佳祐は唄う
人は皆浮気性なのだ
そうなのだ
小生はもう高校の頃からそこは
理解出来てたのだ
欧州を見てほしい
王室のスキャンダルが、絶えないイギリス
そもそも恋愛は、中世欧州から始まった
貴族階級にとって結婚は、家と家をつなぐ政治的な行為だったため、政略結婚が当たり前で政略結婚の夫婦の間に、暖かい感情などなかったと
浮気しまくり乱れまくりの欧州
さらに
欧州より男尊女卑のイスラム色強い西アフリカは未だ一夫多妻性だ
それとは話が変わってくるが
今の日本のIQ130以上富裕層は
法律的一夫多妻が
認められるかもしれない
小生の予想だ
自由恋愛の放埓な国フランスは
不倫と婚外子が氾濫して
婚外子が年間の出生数の半数以上
だと言う
日本はなんでも欧州を真似してきた
産業も芸術も目の色
髪の色ルックスさえもなんでもだ
欧州を飛び越して法律的
一夫多妻がみとめられかもしれない
ごめんよ
変な予想で
楽しかったねー
そうだね、、
しかし君みたいに若い女の子も多かったね
友達も皆
親がサザンファンだよ
君も?
もちろん
更にビートルズやボブ・ディランも
パパもママも好きでよく聴かされたわ
素敵な晴美だ
小生も夏子にはよくエリック・クラプトンのアレンジャーが変わってからのお洒落クラプトン聴かせたがベース音が酔うから止めてと怒られたのにー
あーしかし湘南のクラプトンと
呼ばれた桑田佳祐はもう
クラプトンもビートルズも
ボブ・ディランも超えた
日本では超えた
ライブチケット
クラプトンもボブ・ディランも
簡単に武道館に去年行けたし
当日券さえあった
サザンオールスターズは全く取れない
晴美がファンクラブ入ってて
先行販売から外れ
一般販売ローチケでももちろんダメ
ファンクラブからの
最後の機材裏側チケットも
キャンセルチケットも
ことごとく外れるのだった
恐ろしい人気だ
サザンオールスターズ
腕を絡ませ肩に頭を乗せて歩く帰り道
何も過去に悲しいことなど
何も無かったように2人は歩いた
晴美が腕を引っ張る帰り道
錦糸町花壇街向こうへネオンの向こうへ
2人は消えていった
ごめんよ
皆様
こんな僕で
ごめんなさい
なにーあなた
その顔
え、なにってなに?
小生は帰宅したらすぐに、シャワーする癖があり怪しまれずホテルからの火照る身体冷やしの2度めのシャワーで全てを隠滅したつもりだった
赤い!
え
赤い?
やば
まさかキっスッマー…
時折たまに晴美は夢の跡をこっそりつけるのだ
その赤い傷はなに?
傷?キスでなくて傷?
あーあ
あー
あー
傷ね!
これはカミソリ負けだよ
そう?
そう!
まだ起きてたー.!
男子バレー見てたかー!
けど俺をほんとは待ってたのかー?
今までいつも、ノミナカマとイルトキハ9時ニハ帰ってたからなー
やべー
もう11時だ
明日はオレもハルミも
あるバイトでアサが
早いからハヤメに、
帰ろうって言ってたのニー
タノシクて
愉しくて離れられなくてー
あー
バカだ
ハタチのオレからから戻って来れねー
心ははまだハルミの
真ん中射し込んだまま抜けられネー、、
ヤベー日本語ももうもう
しやべれねー
ここでパレスホテルでの
遅れと昼間の事キカレタラ
終わりヾ(´∀`*)ノだー
あなた顔色悪いわよ
え
早く寝なさい!
あっ、、、ほい、、、
セーフ
セーフ
耐えター
ところであなた!
なに最近!
鏡ばかり見て
ヒゲそったり調えたり
誰か
その顔自慢したい人でもいるの?
えっ
えっ
まさかいないよ、ー
気をつけてね
はい
あなただけの顔じゃないのよ、、、
あなたの顔は
はい
やべー
なんか長くなりそー
夜中の奥様はくどいのだ
誰もが寝る前興奮して
眠れなくなることあるように
奥様もめんどくさくなる夜がやってくる
いい!少しだけ聞いて
はい
真っ直ぐな目で奥様をミツメ
人は周りに流されるものよ
はい、
何が良いのか悪いのか
特別な感情もなく流されてくものよ
はい
なんか
よく人間の本質も理解出来ないくせに
雰囲気の良い人がいいなー
背も高くて
顔は普通でー
なんとなくカッコいい人がタイプです
って言うおバカさんいるでしょ
はい
あれは言いたいだけ
顔に拘らない大人な女よって
気取りたいだけ
周りに流されてる
自分に自信の持てない
おバカさんなの
はい
わかる?
はい
聞いてる?
はい
顔はいつか飽きるしって
そりゃ中途半端な顔だから飽きるの!
3年ほど付き合ってる程度じゃ
甘いのよ
はい
まだまだ大丈夫よ
それが10年でも超えりゃ
太るわ浮腫むわ垂れてくるわ
私の同期の男の人達見りゃ一目瞭然よ
皆腹は出るわ、臭いわ
ボロボロよ、
はい
あなたハイしか言わないの
なんか意見は?
ないです
やべー悲しいことなど、起こらないやう願う小生であった
どんなにスタイル良くても
ずっと毎年変化してく顔ベット橫で
見てたら
私は嫌
臭いのは論外
ほら
猫でも犬でも愛玩ペット、可愛いでしょ
はい
他に?
はい
愛くるしい!
そう
あのお口の臭ささえ
愛くるしいよね
可愛いけりゃ
愛くるしいの
はい
可愛いあなたのその顔を
お大事にね
はい
カミソリなんて
もうツカワナイデ
はい
お休みなさい
はい、…
耐えたー
もう
寝よ
あなた!
あっ
はい
あなた
顔は性格でるのよ
はい
あなたの心はとても、綺麗だわ
研ぎすまれた綺麗さ
しかも頭脳も全部ではないが
ある一面だけスバ抜けてる
顔も綺麗な心から滲みでて
本来の顔よりも綺麗よ
見れば見るほど綺麗よ
でも弱虫
心がダメ
大成は出来ないわ、
才能は無駄に捻れてくばかりよ
いいよ
僕は君と夏子と猿蔵と
居られるだけでこの上なく
幸せだったし
これからも変わらないよ
本当?
もちろん20年を越えて
これからも変わらないよ
他の人を簡単にみつめないでね
いつかあなたの心奪う人
現れるかもしれないわ
とっても心配なの
みつめないで
…
もちろんだよ
殺すよ
もしあなた他に私より心奪う人出来たら
殺すよ
私も死ぬ
いいよ
殺してくれ
嘘じゃない?
もちろんだよ
こんなに愛されるなら
本望だよ
殺してくれ
本当にそう思った
涙かボロボロこぼれた
殺されてもいいや
こんなに惚れられてんだからサー
晴美には悪いけどさー
もう
いいや
酔いどれの尾崎豊さ
君のためなら死ねるさ
きっと
愛こそ全てと俺は信じてる
でも生まれ変わったら、晴美に会いたいなー
何も悲しいことなど無かったように
肩に頭を乗せて、2人また歩きたいなー
晴美の髪いい匂いだよなー
肩に幸せイッバイだよなー
でその後に奥様と巡り合おう
そう
そうすれば奥様少しは、抑えてくれるよな
ー
ねぇ奥様
僕は本当に君を愛してるよ
殺されてもいいくらいにね
でもまだ死なないよ
こんなくず男を愛した君が悪いんじゃないんだよ
僕が悪いんだ
ごめんよ
奥様
こんな僕で
ホントに
ごめんなさい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます