ジルとマキからの贈り物
プレゼント
俺が両親から貰った遺産の詳細を此処に記そうと思う
もし、俺が死んだ時の為だ
生きた証を記録しておきたい
【ジルとマキからの贈り物】
・ラミーの本
1インターネットアーカイブの大海と繋がっている
2ページをいくら捲っても、無限に続く
3量子で保護された高度なセキュリティのサイトに繋がっていて、URLもある
4本に書き記したことが、サイトに反映される
5サイトに反映させず、本のみに記録させることも出来る
6ラミーの本は、最初に持ち主になったものと、持ち主が使用を許したものにしか読めない
・にゃ~ドックのぬいぐるみ
1猫と犬の生命体のぬいぐるみ
2常に同じ方角を向いている
3用途も価値ともに詳細不明
・ロラベルの首飾り
1付けている者の命を守るという
2詳細は不明
・プシュケの糸
1結んだもの同士で、生死と位置情報がわかる
・ムゲンの箱とムゲンのポーチ
1ムゲンに使用出来る箱とポーチ、どれだけでもモノをしまっておける
2ただし、魂はしまえない
・ジルとマキの宇宙地図
1ジルとマキが探検し記録した宇宙地図
2完全ではなく、未だ記録出来ていないところもある
・リリーの鍵
1リリーの宝箱の鍵らしい
2詳細は不明
・ラミヤの鍵
1ラミヤの宝箱の鍵らしい
2詳細は不明
・レイミアの鍵
1レイミアの宝箱の鍵らしい
2詳細は不明
・国家予算10年分の資産
1暗号通過
2預金 先進国と新興国、後進国、それぞれの通貨でバランスよく預金してある
3株
4年々価値が上がっていて、今もトレードされ続けているが、誰がしているのかは不明
・キア宛の手紙
キアへ
産まれて来てくれてありがとう
遠い宇宙の果てに俺達はいる
アイテムは俺達からの些細な贈り物だ受け取ってくれ
あなたのご無事を祈っております
ジルとマキより
手紙の内容は、俺にしかみえなかった
カヨさんには白紙にしかみえなかったらしい
ラミーの本も同様に、俺にだけみえた
ラミーの本には、父さんと母さんの探検が記録されていた
探検日誌のようなもの
太陽系から、天の川銀河、アンドロメダ銀河を超えて、宇宙の果てまでの探検が記録されている
まるで、御伽話のようで、現実味がなかった
魔界や異世界、霊界があるのだと両親は信じているようで、未だみぬ新世界を夢見て、探検していた
俺は興奮した
探検家になろうと思ってしまった
俺を捨てて、宇宙へ行った両親を悪く思えなかった
ロラベルの首飾りは、両親が俺を地球へ置いてくる時に、カヨさんに渡しておいたものなのだという
カヨさんの分もあった
肌身離さずつけておいてくれ。カヨさんはそう言われて、ずっとつけていたらしい
俺も付けている
不思議なことに、俺とカヨさんは、実際、何度も殺されそうになったが生き残った
カヨさんは気味悪がって、身体中から寒気がして叫びたくなると言っていたが―
その3年後、両親が地球政府から行方不明だと判断される3ヵ月前、宇宙から遺産だとされるものが届いたのだ
死んでいるかどうかはわからないため、俺はプレゼントだと思っている
カヨさん宛てのプレゼントもあった
ミミンガの催眠薬と催眠術書だ、例のやつである
国家予算3年分の資産もあった
カヨさんは他にも、アイテムを受け取っていたらしいが、教えてくれなかった
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