こういう終わり方、好きです……。月に行くことを拒んで、二百年の孤独を受け入れる覚悟で想い人と共に地球に残ったハゼが、カノンの言葉に少しでも報われたことを祈ります。
(これは深読みかもしれませんが、「カノン」という名はもしかして「一つのメロディを、複数のパートが追いかけるように演奏していく」「永遠に続く」って意味から付けてたり……? 違ったらごめんなさい)
作者からの返信
シュピール様
コメントに、嬉しくてわたわたしていました。
たった十年だけでもカノンと居たかったハゼの気持ちを汲んで下さり、じんわりと心が温かくなりました。
シュピール様の言う通り、残りの余生、カノンの言葉を抱き続けることでしょう。
カノンの名前は可愛いなと付けたのですが、そんな素敵な意味もあるのですね。
永遠に続く……ロマンチックな解釈に感動しました。
子供達が余命三十年の子と出会い、恋をして命が繋がるならば、間違ってはいません。
明るい未来が見えるご感想、嬉しいです。
お読み下さり、ありがとうございました。
200年という長い時間の中では、10年はまさに一瞬のような出来事。
でも、ハゼにとってその『10年』は、月へ逃げて長く生き続けるよりも遥かに価値があるものだったのでしょうね……。
カノンの命が地球の大地に消えても、ハゼとカノンがともに愛し合った『証』は、これからも残り続ける。
そして、その『証』が、2人の命が確実に存在した事を伝え続ける……ある意味では、そうやってカノンの命も、永久に繋がれていくのかもしれません。
心に染みる短編、ありがとうございました。
作者からの返信
腹筋崩壊参謀さん、こちらにまで…!
そうです、たった10年の悲しい恋心の為に残ってしまいました。
『証』という表現が、もう美しいです…。
腹筋崩壊参謀さんの言う通り二百年後も命が繋がっていき、それはハゼの唯一の救いとなります。希望のある解釈、感謝です。
素敵なご感想に腰が抜けっぱなしです。
お読み下さり、ありがとうございました。