1/16 烏丸千弦『 THE DEVIL [Extra edition]』より「TR-02」と「TR-03」
遅くなりましたが、1/16分を更新します。
何回やっても公開出来なくなると思ったら、章題が長すぎて文字数オーバーしていたからだった……。読んだエピソードのタイトルを中略しています。
・烏丸千弦『 THE DEVIL [Extra edition]』
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054922467423
チェコのプラハで暮らすアフリカ系の青年・ドリューは、間借りしている家の地下を貸し切り、いつも仲間たちとバンド演奏の練習をしている。ギターのドリュー、ドラムのユーリ、キーボードのルネ、ベースのテディ、ボーカルのルカと、個性豊かな新人バンドの演奏には、まだまだ課題が多く、前途多難だった。
概要によると、「ZDVシリーズ第一弾〈THE DEVIL [Remastered]〉を本篇とする番外短篇集」とのこと。私が読んだ「TR-02 - The Kids are Alright [take 1]」と「TR-03 - The Kids are Alright [take 2]」の二エピソードは、本編未読でも楽しめると概要で述べられていた分。
十二月に私が主催していた自主企画「執筆用BGM統一企画 ビートルズを聴きながら書いた話」への参加作品。こちら、最終的な参加作品数は、私の分も合わせて四作だった。
こちらのエッセイで、「参加作品が五作以上になったら、続編をします」なんて書いていたのが恥ずかしい……。YMO編とかやりたかったのに……。何かしら音楽を聴きながら執筆している人って少ないのかなぁと思う、今日この頃。
さて、改めて読んだ作品の話を。烏丸さんの紹介によると、「ZDVシリーズ」とは、ロックバンドが栄光を掴むまでを綴ったお話らしい。でも、本編を読んでいなくとも、出会って間もない青年たちが、試行錯誤しながら演奏の腕を高めて、絆を深めていく様子に、しみじみと「ああ、いいなぁ」と感じられる。
舞台となるプラハの町の情景が美しく、その文化も触れられる。また、料理の描写も垂涎もの。でも、裏側にある差別の歴史もしっかり描いていて、だからこそ、深いきずなや素朴な優しさにグッとくるのだろう。
で、企画に則って、「どこにビートルを考えたのか」という話だが、正直よく分かりませんでした! とはいえ、作者さんの洋楽への愛が深く、登場人物の口を借りて語られるロックの歴史に、洋楽の知識はジョジョぐらいの私は圧倒されっぱなしだった。
本編のあらすじを見ると、この後、このバンドにはとても大変なことが起こるらしい。ビートルズも、一気にスターダムに上り詰めたのちに、時代の流れに翻弄されたバンド生だったと、チラ見した『アナザーストーリー』でやっていた。彼らも、純粋に音を楽していたのは、この時だけだったのかもしれない、と考えると、どうしようもなく切なくなってしまった。
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